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「スシロー米」の生産者増やしたい【インタビュー・(株)あきんどスシロー商品部 六角圭部長】2018年6月18日

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・マーケットインで米生産!
・米産地と実需者
・相互理解で事業展開

 30年産が米政策の転換期となるなか、JA全農は実需者に軸足を移し、実需者との直接商談を展開しながら米の安定供給を実現し、生産者の経営安定につながる事業方式に力を入れている。なかでも持続可能な稲作経営や生産者手取りの確保という理念を共有できる実需者や米卸業者とは、関係を強化するため資本・業務提携を推進している。
 そうした提携先のひとつが回転寿司チェーン最大手の「スシロー」だ。今回は(株)あきんどスシロー商品部の六角圭部長に実需者が求める米とは何かについて、産地への期待とともに話を聞いた。

 「スシロー」が全農グループと連携し、JA・生産者へ推進のうえ米を安定的に調達する取り組みを始めたのは平成25年から。全農パールライスが契約栽培を同社と産地の両方に提案、地域に合った多収穫米の栽培などで需要に積極的に応えようとする産地を増やしてきた。現在7産地が取り組む。

 

スシロー店舗外観(写真)スシロー店舗外観

 

--改めて事業の基本理念からお聞かせください。

 

六角圭・(株)あきんどスシロー商品部部長 「うまい寿司を腹いっぱい食べていただきたい」との基本理念に変わりはありません。
 寿司は原料の構成比に占める米の比率が多いものですから、数量も価格も安定して調達することがわれわれ商品部には求められています。
 そのためにも産地の賛同を得ながら安定的に米をスシローに売りたいという生産者を増やしていければと思っています。30年産からの米政策の変更は、生産者のみなさんにとっても新たな起点となるのではないでしょうか。生産者と向かい合い、生販一体となって米の消費拡大につなげていければと考えています。

(写真)六角圭・(株)あきんどスシロー商品部部長

 

--どのような品質の米が求められていますか。

 

 「寿司は白米で食べるわけではなく、『しゃり』として食べるわけです。その点で酢との親和性が大事でしっかりと浸透する米が大事になります。
 私たちは現在年間約2万トン米を使用していますから、米を特定産地や品種に絞り込んで調達することは現実的ではありません。また、米の食味については全農パールライスにブレンドを依頼しており、通年で安定した品質で調達できるよう工夫をしてもらっています。もちろん食味は私たちもチェックしていますが、ここは20年間の信頼関係があります。品質が安定していることがJAグループの強みだと思います。
 こうした取り組みのなかで寿司用の米としては粒が大きいことも必要だということから、そのような適性のある多収穫米の生産に取り組んでいただくようになってきたということです。ただし、基本は古くからある米農業は日本農業の根幹だと思いますから、特定の品種というよりも、その土地に合った米を生産してもらうということです。これまでの産地との提携のなかでたとえば兵庫県で「どんとこい」の生産が復活したという例もあります。他のブランドに埋もれているけれども、その地域の特性にあった生産者が作りやすい米が復活することもあると思います」
 同社は年間30~40の新規店を増やすことにしており、今年度中には全国500店舗を実現する目標を立てている。店舗数が500となると、原料の調達手法など「未知の領域に入る」のだというが、米について六角部長は「スシロー米の生産者を増やしたい」と強調する。
 また、提携産地のJAと米づくり体験を始めて4年になる。顧客を招待し、スシロー社員と全農グループ、JA、生産者が協力して田植えと収穫を体験してもらっている。

 

田植え経験(写真)田植え体験イベント

  

--改めて生産者やJAへの期待、また発信したいことは何でしょうか。

 

 お客さんを招待してJAと私たちで農業体験の場を作るというのは大変意義のあることだと思います。
 私たちは「米をたくさん食べてほしい」と思う生産者の方々と膝を付き合わせ、自信とこだわりを持って米を提供してもらえる方々と一緒にやっていきたい。スシロー米の産地だということが生産現場のモチベーションになっているという話も聞きます。
夢中になって田植えをする参加者


 どちらかが偉いということはなく相互理解を大切にし、価格についても再生産できる水準を検討していこうということです。課題はありますが、一度産地と握手したら、それを手離したくはありません。どうすればお互いの理想が実現できるか、産地と向き合って考えていくというのが基本です。

(写真)夢中になって田植えをする子どもの姿も

 

――ありがとうございました。

 

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