飼料用米の作付増加-作付延べ面積と耕地利用率2015年8月26日
農林水産省は8月25日、平成26年の農作物作付延べ面積と耕地利用率を公表した。田畑計の耕地利用率は91.8%で前年並みとなったが、飼料用米の取り組みを反映し田での飼肥料作物の作付増が示された。
「田」の作付延べ面積は全国で227万3000haで前年とほぼ同面積だった。耕地利用率は92.5%で前年並みとなった。
作物別にみると飼料用米や稲発酵粗飼料(WCS)などへの作付け転換が反映し、飼肥料作物の作付面積が前年より1万5400ha増え、対前年比108%と大きく伸びた。また、麦類と豆類もそれぞれ同101%となった。
地域別にみると、沖縄で6.3ポイント、中国で0.5ポイント、東北で0.3ポイントそれぞれ低下したが、北陸は0.5ポイント上昇した。沖縄の低下要因は水稲作付の減少、一方、北陸の上昇は飼料用米などの作付増が要因だという。
「畑」の作付延べ面積は全国で187万4000haで前年にくらべて1万3000ha減少(1%)した。果樹、野菜のほか、畑では飼肥料作物の作付面積が減少したことが要因。畑の耕地利用率は91.0%で前年並みとなった。地域別にみると北陸で0.7ポイント、東北と東海で0.3ポイント低下したが、沖縄で1.0ポイント、近畿で0.3ポイント上昇した。
この結果、全国の田畑計の作付延べ面積は414万6000haで前年にくらべて2万1000ha(1%)減少した。
田畑計の耕地利用率は91.8%で前年並みとなった。地域別にみると東北、中国、四国で0.3ポイント低下したが、沖縄で0.5ポイント、北陸で0.3ポイント上昇した。
3月に閣議決定された新たな食料・農業・農村基本計画では平成37年に▽農地面積440万ha(26年452万ha)、▽延べ作付面積443万ha(26年415万ha)、▽耕地利用率101%(26年92%)とすることを目標にしている。
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