配合飼料価格、1トン1800円値下げ JA全農2015年6月22日
JA全農は6月19日、7-9月期の配合飼料供給価格を4?6月に対して全国全畜種平均で1トンあたり約1800円値下げすると発表した。
改訂額は地域別、畜種別、銘柄別に異なる。2期連続で値下げとなる。 JA全農は以下のような飼料情勢を公表している。
【飼料穀物】
トウモロコシのシカゴ定期は、5月12日発表の米国農務省の需給見通しで生産量が史上3番目の高水準になると見通されたことから、軟調な相場展開となり、現在は1ブッシェルあたり3.6ドル前後で推移している。また、実際の輸出価格に影響する内陸産地から積出港などへの運賃は輸送需要が緩和して値下がりしている。
今後は、米国産新穀の作柄に影響を与える夏場の受粉期に向け天候に左右される相場展開が見込まれるという。
【大豆粕】
シカゴ定期は3月上旬、1トン370ドル前後で推移していたが、5月の米穀農務省需給見通しで史上最高に近い生産量が見通され、期末在庫率も13%台に改善したことから、下落した。現在は同330ドル前後で推移している。 国内大豆粕価格はシカゴ定期の影響で値下がりが見込まれる。
【海上運賃】
南米産新穀の輸出が4月に最盛期を迎えたため一時的に上昇したが、現在は南米からの輸送需要が一段落し、現在は1トン32ドル台で推移している。今後は中国向け石炭の需要が減少していること、船腹需給が緩和していることから、弱含みでの推移を見込んでいる。
【外国為替】
5月下旬に米連邦準備理事会(FRB)議長が年内に利上げすることが妥当と発言したことをうけて、5月末から124円を超える円安となっている。今後は急速な円安の進展に対する警官感があるものの、米国の利上げ観測、日本の金融緩和継続から円は弱基調で推移すると見込まれている。
(関連記事)
・飼料用米増産を 申請期限を7月末に延長 農水省 (15.06.01)
・飼料用米の生産費 5割減目標 農水省 (15.05.13)
・JA発・増産飼料用米 作付け 目標上回る地域も (15.05.07)
・配合飼料価格750円値下げ JA全農 (15.03.23)
・飼料用米普及でシンポ開催 日本飼料用米振興協会 (15.03.03)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日