27年産米の収穫量744万2000t-農水省2015年12月8日
農林水産省は12月4日に27年産水陸稲の収穫量を公表した。全国の収穫量(子実用)は798万6000t。このうち主食用は744万2000tで前年産くらべ44万tの減少が見込まれる。
地域別の作柄をみると、北海道と東北では一時低温の時期はあったものの、生育期間を通じて概ね天候に恵まれたことから、全もみ数は北海道を除いて平年を上回り、登熟もおおむね順調だった。北海道は「やや良」(作況104)の559kg(前年産比18kg減)で、東北も「やや良」(同103)の579kg(同6kg減)となった。
関東から近畿は8月中旬まで高温・多照傾向だったことから、全もみ数は平年並みないしやや多くなった。ただ登熟は8月中旬以降の低温・日照不足、台風等による影響がみられたことから、北陸は「平年並み」(同99)の531kg(同5kg減少)、関東・東山は「やや不良」(同98)で526kg(同18kg減少)、東海は「やや不良」(同98)の494kg(同3kg減少)、近畿は「平年並み」(同100)の508kg(同11kg増加)となった。
中国、四国、九州は6月以降の断続的な低温・日照不足や台風等の影響により、全もみ数が平年並みないし少なく、登熟も平年を下回った。このため、中国は「やや不良」(同97)の503kg(作柄が悪かった前年産にくらべ8kg増加)、四国は「やや不良」(同96)の466kg(同3kg増加)、九州は「やや不良」(同96)の484kg(同2kg増加)となった。
沖縄は台風の影響等により「不良」(同94)の288kg(同27kg増)が見込まれている。
この結果、全国の10a当たり収量は平年並みの531kgとなった。
(関連記事)
・28年産米の生産数量目標743万t-8万t減 (15.12.01)
・生産者の米穀在庫2.1%減-農水省 (15.12.01)
・米の民間在庫 前年より23万t減-農水省 (15.11.30)
・27年産米の1等比率83.4%-10月31日現在 (15.11.24)
・27年産米価格 前年同期より7%上昇-10月取引 (15.11.19)
重要な記事
最新の記事
-
どこまで理解しているのか小泉大臣【小松泰信・地方の眼力】2025年6月25日
-
フードバンク、子ども食堂への備蓄米無償交付を追加 農水省2025年6月25日
-
【人事異動】農水省(6月23日付、24日付、25日付)2025年6月25日
-
ブラジル向け精米 検疫条件が緩和 農水省2025年6月25日
-
【JA人事】JA福山市(広島県)占部浩道組合長を再任(6月24日)2025年6月25日
-
【JA人事】JAとうと(岐阜県)古川敏之組合長を再任(6月20日)2025年6月25日
-
【JA人事】JAいずみの(大阪府)谷口敏信組合長を再任(6月25日)2025年6月25日
-
【JA人事】JA松任(石川県)得田恵裕組合長を再任(6月21日)2025年6月25日
-
【JA人事】JAハリマ(兵庫県)柴原利春組合長を再任(6月21日)2025年6月25日
-
エンゲージメント向上へ若手職員がプロジェクト 「目安箱」設置も JAさいたま2025年6月25日
-
土壌診断研修会(基礎編)を開催 JA全農みえ2025年6月25日
-
みえの米ブランド化推進会議総会を開催 高温耐性「結びの神」拡大へ JA全農みえ2025年6月25日
-
「2025愛媛みかん大使」募集中 JA全農えひめ2025年6月25日
-
第53回通常総代会を開催 JA鶴岡2025年6月25日
-
青森県産 稀少な大玉さくらんぼ「ジュノハート」を数量限定販売 JAタウン2025年6月25日
-
【農と杜の独り言】第1回 国際園芸博覧会とは 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年6月25日
-
アズキの遺伝子の知見を利用 ダイズのさやの弾け難さを強化 農研機構2025年6月25日
-
「水稲移植栽培における除草剤体系処理によるナガエツルノゲイトウ防除技術」SOP公開 農研機構2025年6月25日
-
"カメムシ急増"に天然成分100%の「モスガード スプレー」 第三者機関の試験で一定の効果 たかくら新産業2025年6月25日
-
近赤外分光とAI活用の次世代土壌分析サービスを開始 片倉コープアグリ2025年6月25日