米価格水準「大幅に増加」見通し 米穀機構2017年9月5日
米穀機構(公益社団法人米穀安定供給確保支援機構)は9月4日、米取引関係者に需給動向や価格水準見込みなどを聞く「米取引関係者の判断に関する調査」の8月分結果概要を公表した。
米取引関係者に需給動向や価格水準などの動向についてアンケートを実施し、その結果を指数化(DI)して算出している。
需給や価格について指数が100に近くなるほど「需給が締まる」、「高くなる」との傾向を表す。
主食用米の需給動向についての現状判断は「63」で前月からマイナス1ポイント、向こう3か月の見通し判断は「59」でプラス1となった。需給動向についての判断は前月と「ほぼ横ばい」の結果となった。
しかし、米価水準については現状判断はプラス2の「64」で「やや増加」となり、向こう3か月見通し判断ではプラス10の「74」と「大幅に増加」した。米価水準は今後、高くなるとの見方が増えていることが示された。
9月の価格動向について、生産者や集出荷者のDIは前月とくらべてゼロかプラス1ポイントと横ばいだが、卸業者ではプラス4の「81」、小売業者ではプラス6の「71」と価格の上昇を見込む。
この調査では需給や価格動向の判断要因も聞いているが、このうち「作柄」を考慮した程度は7月調査では4%にとどまっていたが、8月調査では17%に跳ね上がった。国の作柄見通しや民間調査会社、さらに産地からの情報などが判断要因として重要になったようだ。ただ、もっとも大きな判断要因は米穀の調達状況で48%となっている。
(関連記事)
・ 29年産米 作柄「平年並み」または「やや良」-8月15日現在(17.08.30)
・ 1等比率54.1% 過去5年で最低-29年産米(17.08.28)
・ 【米生産・米流通最前線2017】30年産問題ーどんなコメ「需要」に応えるのか?(17.08.07)
・農家1戸あたりコメ在庫量 前年並の531kg(17.07.31)
・【コメ先物の本上場】 自民部会は反対・先送り論(17.07.21)
重要な記事
最新の記事
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日
-
深作農園「日本でいちばん大切にしたい会社」で「審査委員会特別賞」受賞2025年9月18日
-
果実のフードロス削減と農家支援「キリン 氷結mottainai キウイのたまご」セブン‐イレブン限定で新発売2025年9月18日
-
グローバル・インフラ・マネジメントからシリーズB資金調達 AGRIST2025年9月18日
-
利用者が講師に オンラインで「手前みそお披露目会」開催 パルシステム東京2025年9月18日
-
福島県に「コメリハード&グリーン船引店」10月1日に新規開店2025年9月18日
-
鳥インフル 米モンタナ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年9月18日