コメ取引関係者の見通し、「米価低下」やや増2018年3月12日
米穀機構(米穀安定供給確保支援機構)は米の需給と価格の動向に関する取引関係者の判断についての2月分調査結果をまとめ、3月5日公表した。3か月後の米価の見通しについては「やや低くなる」、「低くなる」との判断が前月に続き増えている。
この調査は米取引関係者にアンケートを実施し、その結果を指数(DI)化して示している。DIが100に近づくほど「需給が締まる」「価格は高くなる」と判断している関係者が増えていることを示す。
2月では、主食用米の需給動向についての現状判断DIは「71」、で前月より▲1ポイントと横ばいだった。一方、向こう3か月の見通し判断DIは「63」で同▲2ポイントと「やや減少」となっており、現状より需給が緩むとの判断が増えたことを示した。
米価水準についての現状判断DIは「75」で前月と同数値。一方、向こう3か月の見通し判断DIは「56」で同▲2ポイントとなり、現状より米価水準が低くなるとの判断が増えていることを示した。
米価水準についての現状判断DIは昨年10月に前月より6ポイント増の「76」となって、「高い」との判断が増え、その後横ばいとなっている。しかし、向こう3か月の見通し判断となると昨年9月の「75」をピークに下がり続けており、関係者のなかでは米価水準が下がるとの判断の増加が続いてきた。今回の調査でも前月より2ポイント下がり、これで6か月連続の減少となった。実態と見通しにギャップが生じているようだ。
この調査では業態ごとの判断もまとめている。
そのうち今月(2月)と来月の米価水準をくらべた見通し判断DIは、生産者では前月と同じ「50」で「高くなる」か「低くなる」かの判断は均衡している傾向が示された。
一方、集出荷業者は前月より▲3の「50」、卸業者は同▲1の「58」、「小売業等」は同▲4の「52」と米価水準が低くなるとの判断がやや増えている。
(関連記事)
・商社や大手卸業者 コメの事前契約で囲い込み(18.03.09)
・業務用向け販売割合39%-農水省調査(18.03.08)
・生活衛生関係営業の景気動向等調査結果 日本公庫(18.02.14)
・米の需給「締まる」傾向やや増加-米穀機構調査(18.01.24)
・食品産業で「求人に応募なし」が9割近くに 日本公庫調べ(17.12.05)
・米価格水準「大幅に増加」見通し 米穀機構(17.09.05)
重要な記事
最新の記事
-
米の作況指数の公表廃止 実態にあった収量把握へ 小泉農相表明2025年6月16日
-
【農協時論】米騒動の始末 "瑞穂の国"守る情報発信不可欠 今尾和實・協同組合懇話会委員(前代表)2025年6月16日
-
全農 備蓄米 出荷済み16万5000t 進度率56%2025年6月16日
-
「農村破壊の政治、転換を」 新潟で「百姓一揆」デモ 雨ついて農家ら220人2025年6月16日
-
つながる!消費者と生産者 7月21日、浜松で「令和の百姓一揆」 トラクターで行進2025年6月16日
-
【人事異動】農水省(6月16日付)2025年6月16日
-
3-R循環野菜、広島県産野菜のマルシェでプレゼント 第3回ひろしまの旬を楽しむ野菜市~ベジミル測定~ JA全農ひろしま2025年6月16日
-
秋田県産青果物をPRする令和7年度「あきたフレッシュ大使」3人が決定 JA全農あきた2025年6月16日
-
JA全農ひろしまと広島大学の共同研究 田植え直後のメタンガス排出量調査を実施2025年6月16日
-
生協ひろしま×JA全農ひろしま 協働の米づくり活動、三原市高坂町で田植え2025年6月16日
-
JA職員のフードドライブ活動で(一社)フードバンクあきたに寄贈 JA全農あきた2025年6月16日
-
【地域を診る】「平成の大合併」の傷跡深く 過疎化進み自治体弱体化 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年6月16日
-
いちじく「博多とよみつひめ」特別価格で予約受付中 JAタウン2025年6月16日
-
日本生協連とコープ共済連がともに初の女性トップ、新井新会長と笹川新理事長を選任2025年6月16日
-
【役員人事】日本コープ共済生活協同組合連合会 新理事長に笹川博子氏(6月13日付)2025年6月16日
-
【役員人事】2027年国際園芸博覧会協会 新会長に筒井義信氏(6月18日付)2025年6月16日
-
農業分野で世界初のJCMクレジット発行へ前進 ヤンマー2025年6月16日
-
(一社)日本植物防疫協会 第14回総会開く2025年6月16日
-
農業にインパクト投資を アンドパブリックと実証実験で提携 AGRIST2025年6月16日
-
鳥取・道の駅ほうじょう「2025大大大スイカフェスティバル」22日まで開催中2025年6月16日