グルテンフリー食材として市場拡大 日本米粉協会調査2019年1月22日
日本米粉協会は12月19日付で、近年の米粉市場の動向について調査結果を発表した。
同協会の調査で注目すべきポイントは、「アレルギー対応で米粉市場が拡大」している点だ。
欧米では小麦アレルギー(グルテン)や、セリアック病(グルテンに対する自己免疫疾患)対策などの対応策として米粉市場が増加している。一方、国内においても小麦のグルテンアレルギーを持つ人、特に乳幼児・児童などが年々増加傾向で、それを受け米粉パンやケーキなど新規米粉商品の開発が盛んになされている。
例えば、山崎製パン、敷島製パン(Pasco)、神戸屋、第一製パンなどの大手製パンメーカーでは米粉使用のパンやドーナッツに。また菓子(米菓含む)業界では、洋菓子やスナック類での使用。さらに、冷凍食品業界でも米粉の使用機会が増加している。国も農水省が「ノングルテン米粉第三者認証制度」を推し進め、米粉製品の輸出を積極的に支援している。こうした各業界での堅調な使用拡大もあり、米粉の需要が今後も伸びるとみられる。
同協会が主要な米粉企業に調査した結果、平成31年度の米粉用米の需要量は前年に比べ平均で2割程度アップの3万6000tと予測している。しかし需要量の伸びに対し、供給量の不足が顕在化しているため、米粉用米の生産量の拡大(+1万t程度、約2000ha)が必要な状況となっている。
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