青森の「はれわたり」など参考3品種が「特A」 本格デビューへ弾み 4年産米の食味ランキング2023年3月1日
2月28日に公表された令和4年産米の食味ランキングで、今後各県で期待される参考品種として食味試験が行われた産地品種のうち、青森の「はれわたり」と秋田の「サキホコレ」、大分の「なつほのか」の3品種が特Aの評価を得た。産地では「本格デビューへ弾みになる」と今年の作付けへの期待が高まっている。
「はれわたり」などの特A評価を祝う青森県の三村申吾知事(左)ら
日本穀物検定協会の米の食味ランキングでは、作付面積などが対象基準を満たさないものの、今後各道府県の主力品種として期待される参考品種について食味試験が行われており、今回は5つの産地品種が対象となった。
その結果、青森の「はれわたり」と秋田の「サキホコレ」、大分の「なつほのか」の3産地品種が特Aの評価を得た。秋田の「サキホコレ」は令和3年産米に続いて2年連続で特Aとなった。
このうち青森の「はれわたり」は、今年本格デビューを目指す青森県産の新品種。「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」をルーツにもつ、冷めてもおいしいもっちりとした食感が特徴。食味ランキングで今回も含めて8年連続で特Aにランクされた「青天の霹靂」と同様、青森県産米としての成長が期待されている。
青森県によると、昨年は85haで作付けされ、県内でプレデビューとして販売された。今年は約2000haで作付けされる見通しで、全国への本格デビューとなる。三村申吾知事は2月28日、記者会見を開いて、「青森の生産者はやっぱりすごい。ありがとうございました」などと喜びを語った。
産地からも本格デビューへ弾みになると喜びの声が上がっている。県内でも作付けの多いJA津軽みらい管内では、今年は130経営体で約214haで作付けされる計画だ。「はれわたり」の普及指導にあたる同JA営農課の佐藤誉士さんは「『はれわたり』は栽培しやすいうえおいしい米になると農家の評判もよく、特A評価で来年以降もさらに作付け希望が増えると予想されます。青森県米のブランド力強化にもなりますし、JAとしても栽培管理は販売の方法をさらに考えていきたいと思います」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日
-
宮崎県から届いた春の旬野菜やマンゴーが好評「JA共済マルシェ」開催2024年4月25日