「水田メタン削減プロジェクト」J-クレジット制度で承認 クレアトゥラ2023年11月20日
クレアトゥラ株式会社(東京都千代田区)が運営する「水田メタン削減プロジェクト」が11月16日、第57回J-クレジット制度認証委員会で承認された。また、同7日に千葉県匝瑳市が環境省事業「脱炭素先行地域(第4回)」に選定され、共同提案者である同社は、中干延長を含むカーボン・クレジット事業を支援する。
J-クレジット制度
J-クレジット制度は、温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。J-クレジット創出者はクレジットの売却によって経済的な利益を得られ、削減・吸収活動の資金に充てることができる。
クレアトゥラのプロジェクトでは、「水稲栽培における中干し期間の延長」の方法論に基づき、直近2年の中干期間よりも7日間以上の延長を実施することにより、田んぼから発生するメタンを抑制。
同社はプロジェクト実施にあたり、都道府県や市町村、農業法人など様々な組織と連携し、中干延長行うことによる収量や品質、生物多様性への影響に配慮するとともに、独自に開発中の衛星技術でクレジットの信頼性を担保する。
同社はJ-クレジット・プロバイダーとして、J-クレジットを含むカーボン・クレジット及び電力証書等で約45万t-CO2相当の取引実績を持ち、買い手・創出者双方にとって合理的な取引価格の知見も有する同社が、農業者が安定的に収益を受け取れるプロジェクトを運営。
また、カーボン・クレジット事業と組み合わせた脱炭素事業を提案し、地域全体の気候変動対策につなげる。
一方、同社は千葉県匝瑳市の環境省事業「脱炭素先行地域(第4回)」への計画提案において共同提案者として参画。
同市は11月7日、千葉県内では千葉市に次ぎ2例目の「脱炭素先行地域」として選定された。今後は、バイオ炭を用いたCO2の農地貯留や稲作での中干延長によるメタンガス発生抑制などの取り組みにおいて、カーボン・クレジットを活用した新しい農業経営モデルの構築を支援し、地域における脱炭素化の実現に貢献する。
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