ICT装置を活用「水田ポテンシャル調査」で越谷市と連携協定締結 NTT東日本2024年7月25日
埼玉県越谷市、株式会社ニイザカファーム、有限会社日伊、NTT東日本埼玉南支店は7月23日、「ICT装置を活用した『水田ポテンシャル調査』に関する連携協定」を締結。官民連携による田んぼダムを活用した水害対策やJクレジット創出に向けて取り組む。
ICT装置を活用した『水田ポテンシャル調査』の概要
同協定に基づき越谷市は、頻発・激甚化している洪水などの水災害に対し、水田が持つ雨水貯留機能を利用した治水対策である「田んぼダム」の実証実験を通じた効果の検証や環境価値を検討することで水田のポテンシャル調査を実施する。
気候変動の影響や、洪水などによる水災害の頻発・激甚化により、水災害のリスク増大が懸念される中、営農しながら地域の防災・減災に取組める「田んぼダム」が注目されている。「田んぼダム」は、小さな穴の開いた調整板などの簡単な器具を水田の排水口にとりつけて流出量を抑えることで、水田の雨水貯留機能の強化を図り、周辺の農地・集落や下流域の浸水被害リスクの低減を図る取組み。大規模な施設を造成する必要がなく、安価ですぐに効果が発揮できることが大きな特徴で、各地で取組みが広がっている。
また、「みどりの食料システム戦略」で、農業による環境負荷を低減する取組みの一つとして、温室効果ガス排出量の削減が位置付けられており、農業者の収益にも繋がることからもJクレジット制度への関心が高まっている。
同協定では、NTT東日本が提供したICT装置を活用し、水田の多面的機能に関する調査を実施。具体的には、①水田の雨水貯留機能による水害リスク低減調査、②水位計測によるJクレジット創出模擬トライアルを行う。
これにより、将来的には「田んぼダム」による治水対策や環境に配慮した農業を推進し、持続可能な農業環境を創出することを目的としている。
◎各者の役割
越谷市:田んぼダムの実証フィールドの提供・運用/運用モニタリング・検証、環境価値のポテンシャル検討(Jクレジット創出、ブランディング等)、生産者、地域等ステークホルダー対応
ニイザカファーム/日伊:田んぼダムの実証フィールドの提供・運用/運用モニタリング・検証、環境価値のポテンシャル検討への情報提供
NTT東日本:ICT装置の設計・設置、田んぼダム水位等の計測・取得データの提供、環境価値のポテンシャル検討(Jクレジット創出、ブランディング等)
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