放牧牛の繁殖管理、大幅省力化 農研機構2014年2月6日
プログラムを新たに開発
効率的な放牧牛管理は、牛の発情時期を見極めて人工授精することだが、農研機構は、定時人口受精と、早期妊娠診断を組み合わせたあらたな放牧牛の繁殖プログラムを開発した。公共牧場などの繁殖管理コストを25%程度削減できるという。
このプログラムは、1回目の定時人工授精(TAI)の後、早期診断を用いることで、受胎を確認できなかった牛に対して2回目のTAIを短期間のうちに実施できる。毎日の発情観察などの作業が不要で、プログラムに必要な45日間で、放牧牛を集める回数が6回だけですむ。一般的な発情観察の33回に比べて作業が大きく軽減され、繁殖管理コストは4分の1になる(下表参照)。
放牧条件下の黒毛和種育成牛・経産牛とホルスタイン種育成牛に適用した場合、2回のTAIによる妊娠率はいずれも8割以上になり、現在の公共牧場の成績より高い妊娠率が確認できたという。


(上表は農研機構による試算)
(関連記事)
・果肉が桃色のリンゴ「ローズパール」 農研機構(2014.01.27)
・飼料米新品種「いわいだわら」開発 農研機構(2013.10.18)
・花を咲かせないホルモン発見 農研機構(2013.10.02)
・TPPで畜産は壊滅的打撃 中央畜産会(2013.03.27)
・総計100人国産畜産物をプレゼント JA全中(2014.01.31)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































