増収増益 雪印メグミルク3月期業績2017年5月12日
雪印メグミルク(株)は5月11日、平成29年3月期(平成28年4月1日~平成29年3月31日)の連結業績を発表した。増収増益で売上高は5879億3500万円(前年同期比1.7%増)となった。
日本経済は、緩やかな景気回復基調が継続しているものの、海外経済の不確実性や為替相場の大幅な変動に対する懸念もあり、先行き不透明な状況が続いている。
食品業界は、低価格品と高付加価値品へ志向が多様化する中で、新規需要が生まれる一方で、需要が落ち込む商品もあり、まだら模様の状況にある。
こうした中、同社グループは、当期を最終年度とする「雪印メグミルクグループ中期経営計画」に基き、市場競争力を高める収益基盤の確立に取組み、チーズやヨーグルトなどの主力商品の拡販、高付加価値商品の拡売によるプロダクトミックスの改善や戦略投資設備の有効活用による生産性向上に注力してきた。
結果、当期連結経営成績は、売上高5879億3500万円(前年同期比1.7%増)、営業利益187億5300万円(同33,9%増)、経常利益202億6900万円(同42,5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、129億8800万円(同13,7%減)となった。
◎セグメント別業績
1.乳製品事業
油脂は市場の低迷に伴い減少したが、バターの安定供給に引き続き取り組んだことや、チーズは市場が伸びる中で、プロモーション活動により6Pチーズ・さけるチーズを中心に、好調に推移したことなどから増収となり、営業利益はチーズの拡販などにより増益となった。
2.飲料・デザート類事業
飲料は、新たな価値を提供する商品として発売したBOTTLATTEシリーズが寄与したこと、ヨーグルトは、機能性表示食品制度を活用し、同社保有の乳酸菌「ガセリ菌SP株」の訴求に継続して取り組んだことなどが奏効し、増収となった。営業利益は、機能性訴求によるヨーグルトの拡販と、これに伴うプロダクトミックスの改善などにより、大幅な増益となった。
3.飼料・種苗事業
当期は、飼料販売単価の下落などが影響し減収となったが、販売費用を見直し効果的な運用に努めたことや、仕入単価が下落したことなどから、増益となった。
(写真)業績説明する西尾啓治社長
重要な記事
最新の記事
-
米粉で地域振興 「ご当地米粉めん倶楽部」来年2月設立2025年12月15日 -
25年産米の収穫量746万8000t 前年より67万6000t増 農水省2025年12月15日 -
【年末年始の生乳廃棄回避】20日から農水省緊急支援 Jミルク業界挙げ臨戦態勢2025年12月15日 -
高温時代の米つくり 『現代農業』が32年ぶりに巻頭イネつくり特集 基本から再生二期作、多年草化まで2025年12月15日 -
「食品関連企業の海外展開に関するセミナー」開催 近畿地方発の取組を紹介 農水省2025年12月15日 -
食品関連企業の海外展開に関するセミナー 1月に名古屋市で開催 農水省2025年12月15日 -
【サステナ防除のすすめ】スマート農業の活用法(中)ドローン"功罪"見極め2025年12月15日 -
「虹コン」がクリスマスライブ配信 電話出演や年賀状など特典盛りだくさん JAタウン2025年12月15日 -
「ぬまづ茶 年末年始セール」JAふじ伊豆」で開催中 JAタウン2025年12月15日 -
「JA全農チビリンピック2025」横浜市で開催 アンガールズも登場2025年12月15日 -
【地域を診る】地域の農業・農村は誰が担っているのか 25年農林業センサスの読み方 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年12月15日 -
山梨県の民俗芸能「一之瀬高橋の春駒」東京で1回限りの特別公演 農協観光2025年12月15日 -
迫り来るインド起点の世界食糧危機【森島 賢・正義派の農政論】2025年12月15日 -
「NARO生育・収量予測ツール」イチゴ対応品種を10品種に拡大 農研機構2025年12月15日 -
プロ農家向け一輪管理機「KSX3シリーズ」を新発売 操作性と安全性を向上した新モデル3機種を展開 井関農機2025年12月15日 -
飛翔昆虫、歩行昆虫の異物混入リスクを包括管理 新ブランド「AiPics」始動 日本農薬2025年12月15日 -
中型コンバインに直進アシスト仕様の新型機 井関農機2025年12月15日 -
大型コンバイン「HJシリーズ」の新型機 軽労化と使いやすさ、生産性を向上 井関農機2025年12月15日 -
女性活躍推進企業として「えるぼし認定 2段階目/2つ星」を取得 マルトモ2025年12月15日 -
農家がAIを「右腕」にするワークショップ 愛知県西尾市で開催 SHIFT AI2025年12月15日


































