飼養頭数肉用牛・豚・鶏は増、乳用牛は減2017年7月5日
農水省「畜産統計」
農水省は7月4日、平成29年2月1日現在の「畜産統計」を公表した。
これによると、乳用牛の飼養頭数は前年より減少し、肉用牛、豚、採卵鶏およびブロイラーの飼養頭羽数は増加している。畜種別の概要は以下の通り。
【乳用牛】
飼養戸数は前年より600戸(3.5%)減少して、1万6400戸。飼養頭数は同2万2000頭(1.6%)減の132万3000頭となった。1戸当たり飼養頭数は80.7頭で、前年より1.6頭増加した。
平成20年と比べると、飼養戸数は2万4400戸から1万6400戸へ8000戸減少。飼養頭数も153万3000頭から132万3000頭へ21万頭減少しているが、1戸当たり飼養頭数は62.8頭から80.7頭へ17.9頭増えている。
【肉用牛】
飼養戸数は5万100戸と前年より1800戸(3.5%)減少した。飼養頭数は同2万頭(0.8%)増の249万9000頭。1戸当たり飼養頭数は同2.1頭増の49.9頭だった。
平成20年の飼養戸数は8万400戸だったので、3万300戸減少している。飼養頭数は289万頭だったので39万1000頭減少しているが、1戸当たり飼養頭数は35.9頭から49.9頭へ14頭増加している。
【豚】
飼養戸数は前年より160戸(3.3%)減り、4670戸となった。飼養頭数は同3万3000頭(0.4%)増加し、934万6000頭だった。この結果、1戸当たり飼養頭数は2001.3頭で、前年よりも73.1頭増加した。
平成20年の飼養戸数は7230戸だったので、2560戸減少している。また、飼養頭数も974万5000頭から39万9000頭減少したが、1戸当たり飼養頭数は1348頭から2001頭へ653頭増加している。
【採卵鶏】
飼養戸数は2350戸と前年より90戸(3.7%)減少した。飼養羽数は1億7636万6000羽で、同301万7000羽(1.7%)増加した。このうち成鶏メス(6か月齢以上)は1億3610万1000羽で前年よりも153万2000羽(1.1%)増加した。1戸当たり成鶏メス飼養羽数は5万7900羽で前年よりも2700羽増加した。
平成20年と比べると、飼養戸数は3300戸から2350戸へ950戸減少。飼養羽数は1億8166万4000羽から529万8000羽減少、成鶏メイも1億4252万3000羽から642万2000羽減少している。1戸当たり成鶏メスの飼養羽数は4万3200羽から1万4700羽増の5万7900羽となっている。
【ブロイラー】
飼養戸数は前年に比べて50戸(2.1%)減少し、2310戸。飼養羽数は同52万8000羽(0.4%)増の1億3492万3000羽となっている。1戸当たり飼養羽数は5万8400羽で、同1500羽増加した。
また出荷戸数は2320戸と前年より40戸(1.7%)減少。出荷羽数は6億7771万3000羽で前年より1027万5000羽(1.5%)増加している。1戸当たり出荷羽数は29万2100羽で前年より9300羽増加している。
なお、ブロイラーの飼養戸数。羽数、出荷戸数・羽数には出荷羽数が年間3000羽未満の飼養者を含まない。また、2月1日現在で飼養がない場合でも、前1年間に3000羽以上の出荷があれば出荷戸数に含めている。
(関連記事)
・養豚除き畜産の農業所得増加 酪農・肉用牛・養豚・養鶏経営統計 (16.12.08)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































