動物由来の共通感染症に対するワンヘルス実践を決議ー日本獣医師会2020年6月26日
日本獣医師会は、6月23日に開いた第77回通常総会で「新型コロナウイルス感染症等動物由来の人と動物の共通感染症に対するワンヘルスの実践」について決議した。我が国における動物由来の共通感染症などについて、迅速かつ的確な危機管理体制を早急に確立することを狙いとしたもの。
新型コロナウイルス感染症は、人から人への感染だけでなく人から猫などのペットにも感染がみられ、動物由来の人と動物の共通感染症(人獣共通感染症)とされている。動物由来の共通感染症に対する予防やまん延防止のためには、人の医療と動物の医療の両側からのアプローチが必要とされる。
同会と日本医師会は、人の健康、動物の健康、野生動物を含む環境の保全の3分野が一体となり連携して対応する「ワンヘルス」の概念が世界的に普及していることを踏まえ、平成25年に「ワンヘルスに基づく学術協力の推進に関する協定」を締結している。
しかし、我が国における人と動物の共通感染症に対する「ワンヘルス」の実践体制は十分とは言えず、新型コロナウイルスについても人から猫、猫から猫、猫から人への感染事例が報告されている。
こうした中、動物から人への感染症は厚生労働省、動物から家畜・家禽への感染症は農林水産省が所管する一方、犬や猫などのペットおよび野生動物の感染症は、所管省庁が存在しない空白領域となっている。
これらの状況を踏まえ、同会は動物由来の人と動物の共通感染症への迅速かつ的確な危機管理体制確立を求めるとともに、「ワンヘルス」の実践に尽力するため今回決議を行ったもの。
今後は家畜・ペットの感染症に関する調査研究、医薬品開発、水際防疫実施体制を固め、国際的な関連機関との連携も強化していくとしている。
重要な記事
最新の記事
-
相対取引価格横ばい 60kg2万7613円 取引数量3.5万t過去最小2025年7月16日
-
【第46回農協人文化賞】楽しい活動モットー 女性枠・高知県農協理事 川井由紀氏2025年7月16日
-
【第46回農協人文化賞】一途に農に寄り添い 特別賞・茨城県・ひたちなか農協元専務 先﨑千尋氏2025年7月16日
-
【第46回農協人文化賞】"農の文化"次世代に 特別賞・千葉県八街市長 北村新司氏2025年7月16日
-
国内初 畜産分野のカーボンクレジット発行 JA鹿児島県経済連とEARTHSTORY2025年7月16日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2025年7月16日
-
【注意報】りんごに褐斑病 県中南部で多発のおそれ 岩手県2025年7月16日
-
米の「5次問屋」どこに? 流通のせいで高騰? 小泉農相とドン・キホーテの意見を検証2025年7月16日
-
人工衛星データで水稲収穫量予測 農水省が実証研究で事業者募集2025年7月16日
-
「財源が」は「罪源だ」【小松泰信・地方の眼力】2025年7月16日
-
飲用牛乳 コスト指標作成で合意 地域差も考慮 農水省2025年7月16日
-
【JA人事】JAさくらんぼひがしね(山形県)松浦洋二組合長を再任(5月20日)2025年7月16日
-
持続的な食料システム普及に貢献する産品を表彰「FOOD SHIFT セレクション」募集開始 農水省2025年7月16日
-
全農オフィシャルアンバサダー石川佳純さんに県産農畜産物を贈呈 JA全農いわて2025年7月16日
-
「夏休み親子で体感!みやぎ お米の学校 バスツアー」参加者を募集 JA全農みやぎが協賛2025年7月16日
-
令和7年産シャインマスカット・ピオーネ旬入り宣言式 生育遅れも品質は良好 JA全農おおいた2025年7月16日
-
2025いわて純情むすめ認定式を開催 JA全農いわて2025年7月16日
-
九州の主産地から出荷 みずみずしく柔らかい「夏のアスパラガスフェア」開催 JA全農2025年7月16日
-
桃の名産地・韮崎市新府で出荷開始「はね桃」に大行列 JA梨北2025年7月16日
-
茨城県産「冷凍焼き芋」特価のキャンペーン実施中 JAタウン2025年7月16日