大分県日出町の鈴木養鶏場 10棟目のアニマルウェルフェア鶏舎が完成2024年9月20日
アニマルウェルフェア(動物福祉)の理念に沿って卵のを生産する鈴木養鶏場(大分県速見郡日出町)は、アニマルウェルフェアの理念が浸透するヨーロッパのイタリアのメーカーから鶏舎を輸入。年に1棟ペースで建て替え、7月に10棟目となるアニマルウェルフェア鶏舎が完成した。

アニマルウェルフェア鶏舎
アニマルウェルフェアは、畜産業においては、動物が生まれてから死ぬまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた健康的な暮らしができる飼育方法をめざす畜産のあり方。アニマルウェルフェア鶏舎では、鶏が心地よい状態やストレスのより少ない状態で元気に卵が埋めるような設計・設備になっている。
アニマルウェルフェア鶏舎は従来の鶏舎と比べて1ゲージ内の鶏数を少なくしているため、鶏は伸び伸びと育つ。また、ゲージの一角にはカーテンで仕切られた卵を産むスペースが確保されており、水飲み場は1ゲージに6か所、エサ場は3か所設けられ、水やエサを奪い合うことがなく過ごせる環境が整えられている。
鈴木養鶏場では、アニマルウェルフェアに基づいて飼料にもこだわっている。卵は、親鶏の食べたものの栄養分や成分がそのまま影響することから、親鶏に与える飼料は大分で収穫された飼料米を配合。飼料米を含む配合飼料を与えた親鶏が産んだ卵は、通常の卵よりコレステロール値が低く、モミ殻をのこしたまま与えるため、米の栄養もそのまま入っている。海外から輸入されるトウモロコシがメインの飼料は他に何が含まれているのかわからないため、自社配合することで、一つ一つの成分と効果を確認しながら安心・安全な飼料作りを心がけている。

アニマルウェルフェア鶏舎で飼育される鶏
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