現場の声を政策に JAグループが新農政提言2013年6月7日
萬歳章JA全中会長などJAグループの代表は6月6日、「新農政に関する提言」を理事会で決め、安倍首相をはじめ政府に対して要請活動を行った。
JA全中は同日の理事会で「活力ある農業・地域づくりに向けて?26年度以降の新農政に関する提言?」を決めた。提言は、[1]農業・農村の価値創出政策の展開[2]食料安全保障を実現・強化する政策の展開[3]所得増大、自給率・自給力向上に向けた品目政策の確立、の3つが柱。提言に向けて5月から組織協議を行った。萬歳会長は「現場の声を積み上げた内容」になっており、「ぜひとも政策の中で実現してほしい」と訴えた。
首相官邸では安倍晋三首相にこの提言とあわせて、「(産業競争力会議で取り上げられている)株式会社の農地所有には反対。現実問題としてはリースという経営体の方がいい」などと要請。総理も理解を示したという。
林芳正農水相に対しては、「(提言の中には)色々な面から現場での話を聞き、6次産業化や輸出の取り組みも入っている。政府の掲げるポイントと合致すると思うので、一緒になって、現場を活性化させていきたい」と要望。林農水相は、「先日、ヨーロッパに行きコモン・アグリカルチュラル・ポリシーの話を聞いてきた。心に残ったのは、ステップバイステップという言葉。どんないい政策でも急には実行できないということ。提言の方向性は我々の考えと一緒なので、みなさんと我々とがクルマの両輪になり、ともに考えていきたい」と答えた。
(写真)
要請書を手渡す萬歳会長(左)と林農水相
(関連記事)
・新農政へ、JAグループ組織協議(2013.05.13)
・「活力ある農業・地域政策提言プロジェクト」を設置 JA全中(2013.02.08)
・伊藤澄一 JA全中常務に聞く 「地域にあったJA独自の人づくりプランをつくろう」 インタビュアー:ジャーナリスト・榊田みどり氏(2012.10.05)
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】スイカ黒点根腐病 県内で初めて確認 福島県2025年8月28日
-
コシヒカリの概算金2万8240円 全農長野 「県産米を安定供給」2025年8月28日
-
米の消費減、5ヵ月連続に 米穀機構調査 米からめん類に替える人も2025年8月28日
-
コシヒカリの概算金2.8万円 全農とちぎ 「7月下旬に潮目変わる」2025年8月28日
-
新たな世界農業遺産 島根県奥出雲地域と和歌山県有田・下津地域が認定 農水省2025年8月28日
-
花屋あっての花農家【花づくりの現場から 宇田明】第67回2025年8月28日
-
【JA人事】JA大潟村(秋田県)小林肇組合長を再任(6月27日)2025年8月28日
-
子どもたちが飛騨の果物販売に挑戦 大垣市のカネ井青果でお仕事体験 JA全農岐阜2025年8月28日
-
「JAながさき県央フェア」みのりカフェ長崎駅店で開催 JA全農2025年8月28日
-
「野菜の日」にファーマーズフェスタ開催 JAあつぎ2025年8月28日
-
「デジタル防災訓練」をアプリで公開 災害発生から生活再建までを疑似体験 JA共済連2025年8月28日
-
藤原紀香「ゆるふわちゃんねる」葛山信吾と銀座でゆる飲み JAタウン2025年8月28日
-
生成AIソフトウェア「neoAI Chat」を導入 JA愛知信連2025年8月28日
-
【役員人事】全国農協保証センター(8月27日付)2025年8月28日
-
【役員人事】J-オイルミルズ(10月1日付)2025年8月28日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹ファンベル顆粒水和剤」 日本曹達2025年8月28日
-
適用拡大情報 殺菌剤「ミギワ10フロアブル」 日本曹達2025年8月28日
-
農林漁業者やバイヤーが活発に商談「アグリフードEXPO東京2025」開催 日本政策金融公庫2025年8月28日
-
営農型太陽光発電事業を展開 千葉エコ・エネルギー、Cyrinxと業務提携 東北電力2025年8月28日
-
2026年度 「コープみらい・くらしと地域づくり助成」9月1日から募集開始2025年8月28日