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実践交流し 将来像描く(上) インタビュー 新世紀JA研究会代表 八木岡 努氏2016年8月15日

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危機感共有へ課題別セミナー
新世紀JA研究会代表八木岡努氏(茨城県JA水戸代表理事組合長)

 全国のJAの常勤役員らの自己研鑽と情報交換の場である新世紀JA研究会が、発足して10年を迎えた。各JA持ち回りで年2回、定期的にセミナーを開き、その結果をもとにJAの全国組織や農林中金、農水省、国会議員などへ要請。その中で実現した施策も少なくない。一方では今日、政府による「農協改革」はスピードアップし、JAグループは「待ったなし」の状態で、その対応に追われているのが実情だ。7月22日、秋田県JA秋田しんせいで開いた総会で、新しく研究会の代表に選ばれた茨城県JA水戸の八木岡努組合長に新世紀JA研究会の役割とこれからの課題を聞いた。

展望・新世紀JA研究会

 ――初代の萬代宣雄氏(前JA島根中央会会長)以来、4人目の代表になります。
 農協法が改正され、政府の「農協改革」はそのスピードを速めています。研究会の役割がこれまで以上に重要になっていると思いますが。


◆自由な討論で問題解決

新世紀JA研究会代表 八木岡 努氏(茨城県JA水戸代表理事組合長) 新世紀JA研究会は平成18年10月に、当時のJAいずもの萬代組合長らの呼びかけで発足した任意の組織です。私は組合長になってから会員になったので、途中からの参加ですが、最初の印象は、普段、地域の農業や農協の運営で、困ったり、疑問に思ったりしていることを自由に話すことができるということでした。
 発足当時の話を聞くと、交通網の発展や農協の大型化で、常勤役員は忙しくなり、東京で会議や大会などがあっても、日帰りが多く、ゆっくり話し合う機会がなくなりました。出雲地方のことばで、宴会が終わっていつまでも残って議論することを「ござなめ」というそうですが、そうした機会をつくろうということでした。
 私は農協の青年部から推されて組合長になりましたが、青年部や生産部会の活動などをみていて、農協の運営について思うところがありました。どこの農協も同じような問題を抱えており、それを自由に出して話せるということはすばらしいことで、新鮮な印象を受けました。新参の農協でしたが、「地域の暮らしに貢献」のテーマで第14回セミナーをJA水戸で引き受けました。

 ――農協改革について、これからどのように対応していきますか。

 農協改革についてのとらえ方は、全国でさまざまだと思います。それぞれの農協が、自らの改革のなかで、何を優先し、どのように改革するのかが問題ですが、その切り口もさまざまあると思います。政府の改革の狙いが営農経済事業重視、信用<CODE NUM=00A5>共済事業の分離といっても、その事業の比重は都市地域、農業地域、中山間地域など、農協の立地や経営形態によって大きく異なります。反対するにも、賛成するにも、それを徹底的にあぶり出して問題点を整理する必要があります。
 例えば、営農指導による農業所得向上に重点を置いたり、文化活動など地域活動を中心としたりするなど、それぞれ農協によって方針が違います。信用事業の分離、あるいは准組合員の利用制限といってもほとんど金融だけのところと、農家中心の中山間地域の農協では、それぞれ受け止め方には大きな違いがあります。
 その違いを政府が認めるよう働きかけることが重要だと思います。これを一律に考えると、JAグループ内の意識の共有が難しく、結果として政府の改革の思うつぼになる恐れがあると心配しています。

 ――そうした活動を新世紀JA研究会でやっていこうということでしょうか。


◆共に考え自ら行動を

 10年目の第20回のセミナーをJA秋田しんせいで開きました。テーマは「地方創生はJAの力で~地域農業協同組合としての存在意義の発揮~」で、地方型の農協の事業・活動を取り上げました。そして次回は今年秋の10月に都市型農協のJA東京むさしで開きます。地方型と都市型の農協で、それぞれの違いや共通点を比較検討することができます。全国の特徴ある農協持ち回りのセミナーを開き、それぞれ農業や農協、地域の問題点を出し合い、それを全国へ発信し、問題を共有していくことが重要です。
 ただし、その課題の取り上げ方の優先順位はそれぞれ農協の判断で行うことになります。従って、研究会はそれぞれの会員農協が、自らの必要性と判断に基づいて、考え方ややり方をセミナーからつかみ、自分の農協で実践していくことに意味があります。セミナーに参加した農協間の連携も生まれ姉妹農協になったところもあります。
 この研究会は、あくまでこうした参加農協の自主性を重視した組織でありたいと思っています。こうしろ、ああしろというのではなく、何をしなければならないか一緒に考えようということです。それも上部団体に預けるのではなく、自ら行動するところに価値があると思っています。農協組織はその点で、組織がやや硬直し、農協は上部団体からの指示待ちという面もありますが、研究会は、そうではなく、上部団体、各連合会も含めて一緒に考えていこうということです。
 単位農協の組合長が直に上部団体や連合会と意見交換し、必要なときは要請も行う。この点で、従来の農協における意思決定と比べ、研究会はスピード感がまったく違います。県連の総会で問題提起しても、決定するのは次の総会でというように、実行までに時間がかかりますが、研究会はセミナーで決定後、すぐ要請に入ります。小さな組織の強みだと思います。

・実践交流し 将来像描く インタビュー 新世紀JA研究会代表 八木岡 努氏 (上) (下)

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