コウノトリ育むお米がグローバルGAP取得 JAたじま2018年1月30日
JAたじま(兵庫県豊岡市、尾崎市朗代表理事組合長)は1月23日、コウノトリも住める環境づくりをめざして、組合員と生産に取り組んできた「コウノトリ育むお米」のうち「無農薬・コシヒカリ」を生産する4名の組合員とともに、GLOBALGAPのグループ認証を取得した。1月26日、今回の認証取得に関する発表会がJAたじま本店で行われた。
(写真左から)成田市雄氏、尾崎市朗JAたじま組合長、植田博成氏、村上彰氏
全国のJAのなかで、無農薬の主食用米でのグループ認証取得は全国初となる。
JAたじまでは、これまで「コウノトリ育むお米」(コシヒカリ)の海外輸出に向けた取り組みを積極的に進めてきた。そうした中で2015年に開催されたイタリア・ミラノ万博会場で、第三者認証の取得が商品訴求の上で、いかに重要であるかを痛感。そこから本格的なGAP取得への取り組みが始まった。 発表会で挨拶に立った尾崎組合長は「GAPの種類はいろいろあるが、『コウノトリ育むお米』の理念と農業の持続可能性を求めるGLOBALGAPの理念は一致している」とした上で、今後は海外市場も視野に入れたより一層の販路拡大が必要であると述べ、今回の認証を実需者に対していかにアピールし、実際の販売拡大につなげていくか、その取り組みが重要になると述べた。そして、2020年開催の東京オリンピックの選手村での使用をめざしたいとも語り、少しでも多くの消費者にこのお米の存在を知ってもらいたいと、今後の抱負を述べた。
コウノトリ野生復帰の取り組みの一つとして平成15年にわずか0.7haの面積で始まった「コウノトリ育む農法」は、生産者の熱意によって、平成28年には366.1haまでに拡大し、約320名の生産者が丹精込めた米づくりを進めている。豊岡で多種多様な生き物が育まれた田んぼの広がりより、野生化で90羽を超えるコウノトリが生息するようになっている。
※尾崎市朗組合長の「崎」は正式には異体字です。
(関連記事)
・サツマイモを北米に 焼き芋戦略拡大(18.01.22)
・ANAファーストクラス機内食で金芽米を提供 東洋ライス(17.11.24)
・グローバルGAP取得の新米を大手町で JAグリーン近江(17.11.01)
・五所川原農林高校の挑戦 日本の農業を世界につなげる(前半)(17.10.31)
・GAPの第三者認証取得を支援-JAグループ(17.10.12)
・【寄稿 「明日のJA」に向けて!】出番です! 山を動かす女性の底力と突破力(18.01.24)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日