中東地域の食肉業者を買収-農中出資のファンド2018年6月4日
農林中央金庫とみずほ銀行などが出資する「Gulf Japan Food Fund」(GJFF)は、今年5月にアラブ首長国連邦ドバイ首長国(UAE)で食肉輸入卸売・小売事業を行っている「Country Hill International LLC」(CHI)を買収したと5月末に公表した。同社を通じて中東地域への日本産和牛の提供も広める。
CHIは1999年にUAEで創業した食肉卸企業でおもにニュージーランドや豪州産の牛肉をUAEやオマーンの高級ホテル、レストラン、大手スパーマーケットチェーンに販売して強固な顧客基盤を構築している。また、小売子会社も設立し一般消費者への直接販売も行っているという。
一方、GJFFは日本から中東地域に向けた食品・農畜水産物と関連する生産技術などの輸出拡大を金融面から支援することを目的にしたファンド。日本は農林中金とみずほ銀行、官民ファンドの(株)海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)、さらに中東政府系ファンドなど総額3.9億ドルの出資を行って2016年から投資活動を行っている。
中東地域には外国産WAGYUも流通しているが、今回のCHIの買収でJAグループや日本企業とも連携してハラール処理された日本の和牛も加えるなど、高品質な日本の農畜産物を中東地域のより多く提供していくことをめざす。
(関連記事)
・豪州向け生鮮牛肉 輸出再開条件を両政府が合意(18.05.29)
・過去最高の輸出支援を実施 日本公庫(18.05.21)
・1~3月の農産物輸出 前年比10.7%増-農水省(18.05.16)
・米国に和牛の加工施設-JA全農(18.02.26)
・中東のベーカリー事業へ出資-農林中金(17.08.02)
・中東地域への輸出促進支援でファンド組成-農林中金(16.03.29)
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