肥料の共同購入 前年比1万3000t予約増-JA全農2018年12月27日
JA全農は12月26日、31年春用肥料(30肥料年度春肥)の共同購入の結果を発表した。30年を1万3000t上回る8万3000tの予約を積み上げ、入札で1割から3割の価格引下げを実現した。
JA全農は化成肥料の「銘柄集約による新たな共同購入」による価格引下げの実現に取り組んでいる。
31年春用肥料では、秋用肥料に引き続き▽高度化成一般、▽NK化成一般、▽普通化成一般、▽苦土入り高度化成の4品目で全国約550銘柄を25銘柄に集約した。
予約数量は昨年春用肥料の約7万tを上回る約8万3000tを積み上げた。予約数量をもとにブロックごとに入札をおこなった結果、基準価格にくらべておおむね1割~3割の価格引下げとなった。原料市況、為替などの要因で対秋用肥料入札価格では若干の値上げとなったが、多くの銘柄で基準価格の値上がり幅に比べ圧縮する結果となった。入札によってメーカー数は全国16社35工場から8社15工場に集約した。
30肥料年度全体では新たな共同購入は合計で11万tを超える予約積み上げの成果をあげた。
JA全農は、今後さらに農家予約と連動した事前予約積み上げを拡大するため、銘柄集約と共同購入運動の周知徹底、担い手生産者への個別推進に取り組む方針。有機化成肥料では主成分8-8-8、有機含有20%程度を基準にブロックごとに結集銘柄を開発しており、31年春肥から取扱いを開始する。
(関連記事)
・肥料共同購入で1~3割引き下げ実現-JA全農(18.09.04)
・肥料農薬・安く良質な資材を調達・供給【引屋敷 透・JA全農肥料農薬部長】(18.06.26)
・【肥料】銘柄を集約し交渉力 JA全農肥料農薬部部長・天野 徹夫氏(17.04.13)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(150)-改正食料・農業・農村基本法(36)-2025年7月12日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(67)【防除学習帖】第306回2025年7月12日
-
農薬の正しい使い方(40)【今さら聞けない営農情報】第306回2025年7月12日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 茨城県2025年7月11日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月11日
-
【注意報】果樹に大型カメムシ類 果実被害多発のおそれ 北海道2025年7月11日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2025年7月11日
-
【注意報】おうとう褐色せん孔病 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】出会いの大切さ確信 共済事業部門・全国共済農協連静岡県本部会長 鈴木政成氏2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】農協運動 LAが原点 共済事業部門・千葉県・山武郡市農協常務 鈴木憲氏2025年7月11日
-
政府備蓄米 全農の出荷済数量 80%2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA加賀(石川) 道田肇氏(6/21就任) ふるさとの食と農を守る2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA新みやぎ(宮城) 小野寺克己氏(6/27就任) 米価急落防ぐのは国の責任2025年7月11日
-
(443)矛盾撞着:ローカル食材のグローバル・ブランディング【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月11日
-
【2025国際協同組合年】協同組合の父 賀川豊彦とSDGs 連続シンポ第4回第二部2025年7月11日
-
米で5年間の事前契約を導入したJA常総ひかり 令和7年産米の10%強、集荷も前年比10%増に JA全農が視察会2025年7月11日
-
旬の味求め メロン直売所大盛況 JA鶴岡2025年7月11日
-
腐植酸苦土肥料「アヅミン」、JAタウンで家庭菜園向け小袋サイズを販売開始 デンカ2025年7月11日
-
農業・漁業の人手不足解消へ 夏休み「一次産業 おてつたび特集」開始2025年7月11日
-
政府備蓄米 全国のホームセンター「ムサシ」「ビバホーム」で12日から販売開始2025年7月11日