田中圭介氏がJA全青協新会長に 「学習深め発言力アップを」2020年5月28日
全国農協青年組織協議会(JA全青協)は5月27日、第67回通常総会を開き、令和2年度執行部体制を発足させた。会長に就任した福岡県農協青年部協議会前委員長の田中圭介氏に就任に当たっての抱負を聞いた。
◆令和2年度執行部体制は次の通り(敬称略)
▽会長
田中圭介(福岡県農協青年部協議会・前委員長)=写真
▽副会長
柿嶌洋一(長野県農協青年部協議会・参与)
高原弘雅(JA岡山県青壮年部協議会・会長)
▽理事
浪岡篤志(青森県農協青年部協議会・委員長)桑原宏太(新潟県農協青年連盟・委員長)
竹内孝輔(福井県農協青壮年部協議会・会長)
草竹茂樹(大阪府農協青壮年組織協議会・委員長)
潮隆博(鳥取県農協青壮年連盟・委員長)
田邊貴紀(宮崎県農協青年組織協議会・委員長)
◆会長就任にあたって 田中新会長
いま農業は大変厳しい状況にあると言いますが、私たちの先人たちは、もっと困難な環境のなかで、青年組織が一体となって課題に取り組み、乗り越えてきました。その結果、今の農業があるのだと思います。我々も、この困難を乗り越え、次の世代に農業をつなぐという重要な役割があります。
大学を卒業して就農しましたが、父からは常に「育ててもらった地域に恩返しするように」と言われてきました。地域は一人ひとりが生まれ育った場所です。その文化、環境を大切にしたいという思いでこれまで青年部活動に取り組んできました。
そのことはJA青年組織綱領に明確に書かれています。大会などで読み上げるだけでなく、文面にしっかり目を落としていただきたい。読めば読むほど、我々のやるべきことがすべて示されています。それを達成するため、今年度は、綱領に沿った活動をやり遂げなければならないと考えています。
その一つに全国の青年部が取り組んできたポリシーブックがあります。このなかには、我々の取り組むべき課題のすべてが取り込まれています。地域でできないことは県域で、県域でできないことは全国でと、やるべきことを明確に整理してあります。これを武器に課題をどうやって解決するか、PDCAサイクルに落とし込み、考えていきたい。
コロナ禍で、改めて食の重要性が分かりました。このことを生産者自ら訴えていく必要があります。そのためには地域における農業の生産基盤を維持することが重要です。10年後の農業を我々の手でつくりあげるという情熱をモチベーションにして、まずしっかり学習し、外部に向かってしっかり意見が言えるように、発言力を高める1年にしたいと思っています。
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