サブサハラアフリカのリン欠乏水田でコメ増収を実現 国際農研2025年8月20日
国際農研は、アンタナナリボ大学放射線研究所(マダガスカル)との共同研究により、マダガスカル中央高地の小規模農家が利用する家畜ふん堆肥の施用効果を検証した。家畜ふん堆肥の施用により、リン欠乏水田のコメ収量が大幅に増加。化学肥料に迫る増収効果をマダガスカル中央高地の農家圃場で確認した。
近年の国際的な化学肥料価格の高騰は、特に購買力の低い農家にとって大きな負担となっている。こうした背景から、化学肥料に頼らず安定的にコメ収量を向上させるための稲作技術の開発が急務となっている。
同研究では、水田土壌のリン欠乏の有無が家畜ふん堆肥の効果に明確な差をもたらすことを明らかにした。特にリン欠乏のある水田では、家畜ふん堆肥の施用がコメの増収効果をもたらすことが分かった。さらに、家畜ふん堆肥と窒素肥料を組み合わせて4年間連用することで、増収効果が大幅に向上することも示された。
この成果をさらに広く検証するため、サブサハラアフリカ地域で実施された13例の圃場試験に関する文献を収集し分析。その結果、リン欠乏水田では非リン欠乏水田よりも家畜ふん堆肥による増収効果が高い傾向が認められ、同研究の結果と一致することが確認された。このことから、家畜ふん堆肥の活用はマダガスカルに留まらず、広くサブサハラアフリカ地域のリン欠乏土壌において有効であることが示された。
今後、この技術が化学肥料の使用量を抑制し、かつ持続的な稲作技術としてサブサハラアフリカ地域に普及することで、食料安全保障と農家の所得向上に貢献することが期待される。
同研究成果は5月13日、国際科学専門誌『Field Crops Research』電子版に掲載された。
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