国民との相互理解で新しい社会へ-JA全青協新執行部2021年5月21日
5月20日の総会で就任した全国農協青年組織協議会(JA全青協)の新執行部が21日、記者会見し柿嶌洋一新会長はコロナ後を見据え、食料と農業について国民との相互理解に務め「新しい社会をつくっていくことを目標としたい」と述べた。
会見後に全メンバーで記念撮影
会見では柿嶌新会長が所信表明した。令和3年度の活動のテーマは「ベースアップの学習からかたちへ」。そのために▽政策提言、▽国民との相互理解、▽盟友にアプローチし組織強化を柱とする。
会長は令和2年度はコロナ禍で活動が制限されるなかでも、オンライン会議などでの学習を通じて組織を見直し、10年後の未来をしっかり描こうと活動してきたと振り返る。
そのうえで令和3年度について「学習と組織固めを継続するなかでコロナ後に向けてかたちにしていくため、盟友と連携をしながら新しい活動に邁進していきたい。盟友とともに重要な農業課題に立ち向かっていく」と話した。
とくに組織づくりを強化して「地域の農業を支えるわれわれのJA青年組織をしっかり自ら確認し、その現場の声を全青協に届けてもらう。それをわれわれが国やJAグループへ提言し、難局ともいえる今を乗り越えていきたい。国民のみなさんとの相互理解を得ながら新しい社会をつくっていくのが目標だ」などと述べた。
農政の新しい方向として農水省はみどり戦略を策定したが、これについては「具体的な戦略が示されておらず、どういうステップを踏んでゼロエミションを達成するのか、生産現場とすりあわせが必要ではないか。現場との乖離があってはいけないということを追求していきたい」と強調した。
○会長:柿嶌洋一(かきしま・よういち)
出身青年部:JA信州うえだ青年部
略歴:平成30年4月長野県農業協同組合青年部協議会会長、令和元年5月全国農協青年組織協議会 理事、2年4月長野県農業協同組合青年部協議会参与、5月全国農協青年組織協議会副会長、3年5月全国農協青年組織協議会会長。経営作目:水稲、受託作業、花き、野菜
○副会長:佐藤崇史(さとう・たかし)
「組織強化を担当。タッグを組み盟友と日本農業のためにがんばる」。
出身青年部:JA江刺青年部
略歴:平成31年4月岩手県農協青年組織協議会 会長、令和3年5月全国農協青年組織協議会 副会長。経営作目:水稲、大豆、ブロイラー
○副会長:高原弘雅(たかはら・ひろまさ)
「農政・ポリシーブック担当。がんばります」
出身青年部:JA岡山青壮年部
略歴:平成28年5月JA岡山県青壮年部協議会 会長、令和元年5月全国農協青年組織協議会理事2年5月全国農協青年組織協議会副会長、令和3年5月全国農協青年組織協議会副会長(2期目)。経営作目:ぶどう、いちご(苗販売含む)、もも
○理事:稲村政崇(いなむら・まさたか)
「農業をとりまくリスクを担当。国民に当たり前のように安定してとどけたい」
出身青年部:JA北いしかり青年部
役職:北海道農協青年部協議会会長
○理事:飯田勝市(いいだ・かついち)
「農業政策を担当。精一杯がんばります」
出身青年部:JAはが野青壮年部
役職:栃木県農協青年部連盟 委員長
○理事:髙木謙太郎(たかぎ・けんたろう)
「青果を担当。コロナ下で価格下落。しっかり提言をまとめていきたい」
出身青年部:JAいみず野青年部
役職:JA富山県青壮年組織協議会 会長
○理事:都倉貴博(とくら・たかひろ)
「畜産酪農担当。経験をしっかり地域にも活かしていきたい」
出身青年部:JA兵庫南青壮年部
役職:兵庫県農協青壮年部協議会 委員長
○理事:草野拓志(くさの・ひろし)
「担当は農業者と消費者の相互理解の架け橋」
出身青年部:JAしまね西いわみ青年連盟
現役職:島根県農協青年組織協議会 会長
○理事:前原祐樹(まえはら・ゆうき)
「農業経営を担当。後継者育成や労働力不足問題に取り組む」
出身青年部:JAいぶすき青年部
現役職:鹿児島県農協青壮年組織協議会委員長
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