乳製品の需要拡大支援を-JAグループの畜酪要請2021年12月8日
JAグループは令和4年度畜産・酪農対策に関する重点要請を決め、12月7日に政府・与党などに説明、要望した。
焦点となるのが脱脂粉乳、バターの在庫対策。JAグループは生産者団体と乳業が一体となって牛乳・乳製品の消費拡大や、需要がある分野での国産乳製品の活用の促進に取り組んでいるが、国に対してこの取り組みへの支援を求めている。
また、加工原料乳生産者補給金は、「酪農経営の再生産と将来に向けた投資が可能となる単価水準」と「乳製品の需要に応じた十分な総交付対象数量」の設定を求めていく。
集送乳調整金は、輸送環境が急激に厳しくなっていることから「条件不利地を含む地域からあまねく集乳を確実に行える単価水準」の設定を求めていく。
また、国内飼料生産基盤の拡大と飼料の安定供給体制の構築も重点事項。草地改良やコントラクターの機能強化に向けた支援の継続ととともに、飼料用とうもろこし等の生産拡大に向け、十分な予算確保や水田活用の直接支払交付金などによる支援拡充、耕種部門と一体となった作付推進を行うよう求めている。
一方で飼料の安定供給を確保するため、十分な飼料穀物備蓄対策を行うことや、飼料輸送ドライバーの高齢化と人手不足、働き方改革への対応をふまえ「持続可能な飼料輸送の実現に効率化・標準化に資する実証等の取り組みに対する支援の創設」を要請している。
そのほか、牛肉セーフガードの発動基準に関する日米間協議でわが国の畜産・酪農振興に「追加的な影響が出ないよう万全な対応を行うこと」と日米貿易協定の合意に基づき「牛肉等のセーフガードの取扱いについて豪州等関係国との協議を早急にすすめること」も要請している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(148)-改正食料・農業・農村基本法(34)-2025年6月28日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(65)【防除学習帖】第304回2025年6月28日
-
農薬の正しい使い方(38)【今さら聞けない営農情報】第304回2025年6月28日
-
【特殊報】ウメにクビアカツヤカミキリによる被害 県内で初めて確認 三重県2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(1)2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(2)2025年6月27日
-
大人の食育を推進 官民連携食育プラットフォームが設立総会 農水省2025年6月27日
-
全農 備蓄米 出荷済み20万t超える 進度率7割2025年6月27日
-
食品ロス 国民1人当たり37kg 3万1800円損失 2023年度2025年6月27日
-
5月の米の家庭内消費、前年同月比で減少幅拡大 米価高騰が消費冷ます 米穀機構2025年6月27日
-
(441)「とんかつ」はなぜ各国で愛されているのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月27日
-
【JA人事】JA松山市(愛媛県)阿部和孝組合長を再任(6月20日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAめぐみの(岐阜県) 新組合長に渡邉健彦氏2025年6月27日
-
【JA人事】JA木曽(長野県)新組合長に亀子宗樹氏(5月29日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAおちいまばり(愛媛県)渡部浩忠理事長を再任(6月25日)2025年6月27日
-
【JA人事】JA仙台(宮城県)藤澤和明組合長を再任2025年6月27日
-
果樹王国和歌山から旬を届ける「みのりみのるマルシェ」東京・大阪で開催 JA全農2025年6月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 栃木県産にっこり梨SODA」新発売 JA全農2025年6月27日
-
【役員人事】農協観光(7月1日付)2025年6月27日
-
【生乳需給で中酪要請】酪農9700戸割れ 家族経営支援に重点、離農高止まりに危機感2025年6月27日