JAフルーツ山梨と「ぶどう残渣」バイオスティミュラント資材開発・圃場検証 AGRI SMILE2024年1月19日
JAフルーツ山梨とAGRI SMILEは、ぶどうの搾りかす(ぶどう残渣)のバイオスティミュラント資材開発と、バイオスティミュラントを活用した圃場検証を開始。山梨県が実施する「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」の採択事業で、JAフルーツ山梨のECサイト販売を通した産地ブランディングも検証する。
JAフルーツ山梨は、県下の果樹生産量の4割以上を占めており、ぶどう・ももを中心に、果樹に限らず野菜・花卉・椎茸類・畜産等を生産している。なかでも山梨県でぶどうは日本一の生産量を誇る一方、生産の過程で排出されるぶどう残渣は山梨県全体で年間約3000トンと推定。ぶどう残渣は畜産動物・養殖魚の配合飼料や飲料の原料として利用されるが、廃棄量が多いため、ぶどう残渣の有効な利用方法の開発が喫緊の課題となっている。
AGRI SMILEは、化学肥料の低減栽培が可能な農業資材「バイオスティミュラント」の活用や、ECサイトを通じた産地ブランディングによる地域経済活性化を推進。特に、食品残渣を原料として開発されたバイオスティミュラント資材は、フードサプライチェーンの食品廃棄問題を解決しながら農業生産量の拡大や化学肥料の使用量低減に寄与できることから、脱炭素社会と環境保全型農業の実現が両立できる画期的な生産技術として注目されている。
このほど、JAフルーツ山梨とAGRI SMILEは、ぶどう残渣を活用したバイオスティミュラント資材を開発・商品化することで、地域の農業残渣を地域の農業に利用する地産地消の環境保全型農業を目指す。また、ECサイトを活用した産地ブランディングを通じて高付加価値な農作物の需要増加と認知向上を目指す。
取組概要
◎実施内容
①ぶどう残渣によるバイオスティミュラント開発
・ぶどう残渣の加工処理方法を検討しバイオスティミュラント素材を探索。
・AGRI SMILEが代表を務める「バイオスティミュラント活用による脱炭素地域づくり協議会」へのJAフルーツ山梨の参画と、バイオスティミュラント開発の推進課題の解決。
②バイオスティミュラントの圃場検証
・産地で課題となっている「開花異常」の解決に向けた取り組み。
・開花異常サンプルの「分子生物学的解析・組織学的解析・土壌分析」等によるバイオスティミュラント機能の見極め。
③産地ブランディング
・JAフルーツ山梨のEC サイト(運営代行:AGRI SMILE)を活用して、バイオスティミュラントを利用した農作物の魅力を伝え、消費者訴求メッセージなどの調査や、消費者反応の定量化。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日