JAの活動:JA新組合長に聞く
【'25新組合長に聞く】JA伊勢(三重) 酒徳雅明氏(6/25就任) 伊勢ブランド・観光資源を農業振興に生かす2025年8月1日
役員の改選期を迎え、全国のJAで新しい組合長が誕生している。折しも25年ぶりに改正された食料・農業・農村基本法にもとづく初の「基本計画」が閣議決定され、今後5年間、農業の構造改革が集中的に取り組まれる。一方JAグループでは、昨年の第30回JA全国大会決議にもとづき、「協同活動と総合事業の好循環」実現、5つの戦略の具体化を進めるが、国際紛争、トランプ関税など日本経済の行方には不透明感も漂う。こうした重要な転換期、農業・JAについてどのようなビジョンをもってJA運営に臨むか。6月25日に就任したJA伊勢(三重県)の新組合長、酒徳雅明氏に聞いた。
JA伊勢 酒徳雅明組合長
管内に平坦地、中山間地、沿岸部がある当JAは「日本のJAの縮図」です。
平坦地は早場米の産地で、お盆前後に稲刈りが行われます。施設園芸、花きも盛んです。中山間地では伊勢茶が栽培され、松坂肉牛も有名です。沿岸では柑橘が作られ、特に御浜町では1年中ミカンが取れます。サツマイモを干して作る「きんこ」も知られています。鳥羽市では、当JAと漁協とが協同して農水産物直売所「鳥羽マルシェ」を運営しています。
管内には伊勢神宮、熊野古道、鳥羽市・志摩市は全域が伊勢志摩国立公園に指定されています。組合長になって力を入れたいのは、伊勢ブランド、地域の観光資源を農業振興に生かすことです。人口減が進んでいるので、人手不足を補うDX化も急務です。地域になくてはならない事業を維持するため、移動販売車4台、移動金融車2台を走らせ、コメリとの協業(インショップ)も実施しています。令和の時代に組織力をどう高めていくかは難しいですが、組合員のため、地域のために協同組合は必要です。
農政には、農畜産物の適正な価格形成、食料安保・自給率向上、農業の魅力の理解醸成に努めてほしいと思います。ライスセンター、選果場など共同利用施設の更新、ITを使った収獲最適化、病虫害防止にも国の継続的支援をお願いします。
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