JAの活動:JA新組合長に聞く
【'25新組合長に聞く】JA津安芸(三重) 前川温仁氏(6/21就任) 「津産津消」で農家所得向上に注力2025年7月24日
役員の改選期を迎え、全国のJAで新しい組合長が誕生している。折しも25年ぶりに改正された食料・農業・農村基本法にもとづく初の「基本計画」が閣議決定され、今後5年間、農業の構造改革が集中的に取り組まれる。一方JAグループでは、昨年の第30回JA全国大会決議にもとづき、「協同活動と総合事業の好循環」実現、5つの戦略の具体化を進めるが、国際紛争、トランプ関税など日本経済の行方には不透明感も漂う。こうした重要な転換期、農業・JAについてどのようなビジョンをもってJA運営に臨むか。6月21日に就任したJA津安芸(三重県)の新組合長、前川温仁氏に聞いた。
JA津安芸 前川温仁組合長
津市で作られた農産物を津市内で消費しようと、当JAは地元の方々と「津産津消」を展開しています。
当JAの職員は、長年サービス業という意識で業務に携わってきましたが、前組合長が会社経営をされていたことから「もうかる農業への転換」に重点を置き、以降、農産物販売強化に努めながら必要とされるJAをめざしてきました。その一環として、白ネギのブランド化にも取り組み、「高虎ねぎ」として大きな期待が注がれています。地域に必要な、拠り所とされるJAになるには、農業の基盤確立をめざし、農家所得を上げていかなければなりません。
トランプ関税をめぐる日米交渉が合意し、米の輸入も取りざたされていますが、当JA管内には22万人の市民が暮らしており、その方々に応援していただければ地産地消が成り立つ条件は十分にあります。
そこで私たちは、准組合員を毎年2000人増やそうと活動しています。また、学校区単位で田植え教室を実施し、食と農についての情報発信も強めています。
当JAの職員は幸い、いろいろな提案を積極的にしてくれます。経営をしっかり確立させながら、役職員が一丸となって地域に必要とされるJAになるべく、日々努力していきます。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ミシマサイコに根朽病、斑点病 県内で初めて確認 熊本県2025年7月25日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 富山県2025年7月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域でやや多発 山梨県2025年7月25日
-
【注意報】トマト、キュウリにタバココナジラミ 県内全域で多発のおそれ 神奈川県2025年7月25日
-
【注意報】アブラナ科野菜にハイマダラノメイガ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年7月25日
-
【トランプの世界戦略と日本の進路】消費税減税で日はまた昇る 三橋貴明氏(経世論研究所所長)インタビュー(上)2025年7月25日
-
【トランプの世界戦略と日本の進路】消費税減税で日はまた昇る 三橋貴明氏(経世論研究所所長)インタビュー(下)2025年7月25日
-
入院基本料の引き上げ求め決議 JA全厚連2025年7月25日
-
【'25新組合長に聞く】JAめぐみの(岐阜) 渡邉健彦氏(6/24就任) 「なくてはならない存在」として2025年7月25日
-
(445)高等教育の"輸出"可能性【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月25日
-
過去最高の963億円 医薬品などの取扱高 日本文化厚生連2025年7月25日
-
【役員人事】日本文化厚生連(7月24日)2025年7月25日
-
野菜ぎらいの小学生対象に"お仕事"体験企画参加者募集 新潟市アグリパークとコラボ JA全農にいがた2025年7月25日
-
バケツ稲の成長を確認 「おむすびレンジャー」中間点検会開催 JA全農いばらき、いばらきコープ2025年7月25日
-
【農と杜の独り言】第2回 運動と全国連携 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年7月25日
-
「オフィスで野菜」規格外いちごでゼリー JAあいち経済連と共同開発2025年7月25日
-
青森りんごの苗木のように 多文化共生社会めざし未来拓く 全国知事会が「排外主義」を批判2025年7月25日
-
【役員人事】家の光出版総合サービス(6月27日付)2025年7月25日
-
【役員人事】全国酪農業協同組合連合会(7月24日付)2025年7月25日
-
名産地・熊本県産阿蘇和栗を使用「和栗プリン モンブラン仕立て」新発売 協同乳業2025年7月25日