過去最高の963億円 医薬品などの取扱高 日本文化厚生連2025年7月25日
日本文化厚生連は7月24日、東京・大手町のJAビルで通常総会を開き、2024年度の事業報告を了承し、特別アピールを採択した。
あいさつする八木岡会長
2024年度の医薬品・医療材料等の購買品取扱高は、前年対比103.6%の963億8000万円で過去最高となった。
厚生連病院で使用する医薬品・医療材料等の共同購入事業が過去最大の利用結集となったことが大きな力となった。利用結集によって、医療関連メーカーや卸事業者の値上げ攻勢に対し、購買費用削減と最大限の会員還元を行い、厚生連の経営支援に努めた。
決算は会員の要望に応えた特別の還元強化のため手数料の圧縮を行ったことや、診療情報分析や教育事業などの支援業務、システム開発への人的投資が発生したため、事業損失5170万円となったが、当期剰余金は570万円を確保した。
24年度は、診療情報・データ分析と連動した使用選択の適正化と物品管理の高度化による「経営管理改革プロジェクトY」(医薬品)、同プロジェクトZ(医療材料)を新たに立ち上げた。今後は病院・施設の経営管理改革をめざしてWeb型職員研修システム「厚生連オンラインカレッジ」のコンテツ拡充を図る。
総会では2025国際協同組合年特別アピール「協同組合としての厚生連医療・農協福祉の価値を高め安心して暮らせる地域づくりをひろげましょう」を採択した。
八木岡努会長は「JAグループ一丸となって農家の営農と生活を守る運動や医療や福祉の充実を通じて安心して暮らせる地域社会の実現に取り組んでいかなくてはならない」と述べた。
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