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JAの活動:第67回JA全国女性大会特集

【第67回JA全国女性大会特集】提言・JAあづみ(長野)組合長 千國茂 女性が主体 目的はしあわせづくり(2)2022年1月19日

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1月19日、東京大手町のアグベンチャーラボで第67回JA全国女性大会が開かれる。女性大会によせて、長野県あづみ代表理事組合長の千國茂氏に「実現しよう!「協同」と「共生」の新しい世界 わたし発 今、女性が生きる意義と役割」として提言してもらった。

JAあづみ 組合長 千國茂JAあづみ 組合長 千國茂

生活基本構想重視 今も確信

根底に流れる現場支援の道

冒頭に述べた「組合員・地域住民とともに人々のしあわせづくり」の活動であり「新しい地域社会建設」に向けた運動である。 

なぜ、女性たちの活動がここまで成長できたのか。かつて、ベストセラーとなった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」に即して検証してみたことがある。同書はドラッカーの「マネジメント」理論をもとに弱小野球部が甲子園をめざすというストーリー。

結果、女性たちの活動が実に理にかなっていたことを発見した。

例えば、野球部は「どういう組織で何をする組織か」を最初に問う。野球部とは「顧客に感動を与える組織」と定義しそのために部員をはじめとした関係者から「現実、欲求、価値」を引き出す。彼女たちも同様の手順を踏んで「運動が盛り上がらないのは会員の欲求、現実、価値に答えていないのではないか」という結論に到達する。そのうえで参加したくなるような魅力的な活動メニューを企画する。この繰り返しなのだがそのプロセスが実に理論にマッチしている。彼女たちがドラッカーを深く勉強したとは思えないが経験則で会得したのだろうか。これは女性組織に限らず多くの非営利組織の活動で活用してみることも興味深い。

ところで、農協の組織活動は発足時から基礎組織としての集落を単位とする農家組合(くみあい会)を基盤としてきた。組織活動にとどまらず基礎組織はJAの総代・役員の選出基盤でありガバナンスの基礎単位であり続けてきた。しかし、地域社会が大きく変容するとともに農業者が少数派に転じ基礎組織のあり方が問われている。同様にJAの組織活動を主体的に担ってきた青年・女性組織も同じ悩みを抱えている。

当組合にあってもこのジレンマの中で模索を続けている。すなわち、集落組織の基礎組織としての位置づけの明確化と活性化にむけ再構築をめざす一方で基礎組織を超えた支所単位での活動も同時に進めている。その一つが、支所を単位とした「支所運営委員会」の設置や「一支所一協同活動」などである。この取り組みの中からイベントの開催や体験型食農教育が企画され実践されている。女性部の活動も地縁的活動から支所やJA全体を単位とした活動に移行しつつある。さらに目的別活動は活動の量と質が高まるにつれより専門性を求めることになり機能的組織へと移行するケースもある。

結局、JAはガバナンスの基礎単位としての基礎組織を維持しつつ事業・組織活動は支所あるいはJA全体で取り組む方向にならざるを得ない。更にこの傾向に拍車をかけると思われるのがJAの更なる大規模合併であろう。現状、当組合でぎりぎり対応できていることもこの先、難しくなることは容易に想像できる。

合併により大きな組織となったJAがきめ細やかな活動を従前のようなやり方でサポートすることには限界がある。しかし、協同活動自体がなくなるわけではない。現場には様々な協同活動が存在する。大きな組織としてのJAの役割は小さな協同活動とその活動を担う人材を発掘し支援することにある。

主体性を持ち 実践が肝要に

現場ではどんな活動が生まれ、どう運営され、どんな特徴があるのか。集落営農、直売所、助け合い活動などが代表的な活動だろう。これらの活動の多くは女性たちによって自発的に企画され実践されている。もちろん、財政的にも自立している。このことが肝要だ。「自分・家族・仲間のため」自らの考えに基づいて活動していることが特徴だ。行政やJAのために活動しているわけではない。だから「数」は問題ではない。もちろん多いに越したことはないが、数合わせをしているわけではなく活動の中身こそが彼らにとって重要なのである。

問われているのは外見ではなく内容だ。

男女共同参画会議基本問題専門調査会は「地域における男女共同参画推進の今後のあり方について」おいて「これまでのように講習、研修等による知識の習得や意識啓発を中心に男女共同参画を推進する取り組みだけでは十分ではなくなってきている。むしろ、現実に生じている様々な課題に対し、地域の実情に応じた実践的な活動を行っていくことが必要となってきている」としている。

新たな時代の協同活動は真に思いのある人たちによって主体性を持った実践的な取り組みでなければならない。

その意味では、女性組織もJAも転換期を迎えている。

前述した「特定非営利活動法人JAあづみくらしの助け合いネットワークあんしん」が提起した活動はこれからの協同活動のあり方とJAとの関係性を考えるうえで一石を投じたといってもよいだろう。

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