JAの活動:第9回JA営農・経済フォーラム
【第9回JA営農・経済フォーラム 課題提起】農業の発展とJAの総合事業力 JA全青協 稲村政崇会長2023年9月26日
事業間連携による総合事業力の発揮と担い手支援の強化JA全中
フォーラムではJA全青協の稲村政崇会長が課題提起を行い、JAの各事業部門間に「横串」を通して情報共有するなど、総合事業の優位性を発揮して組合員を支援してほしいと期待した。
JA全青協 稲村政崇会長
若手農業者が農業で生活していくうえで所得の確保は極めて重要である。単純に考えると、資材等を安く仕入れ、生産物を自ら販売すれば所得は確保できると考えられるが、実際には安い資材を見つけても質が悪かったり、販売先を探すことは困難で大変な労力がかかることに気づく。そのほかブランディングや販路拡大、出荷作業の大変さ、代金回収のリスクなど、自分で販売しようとチャレンジした農業者こそ見えないコストがあるということに気づき、JAの有難さが分かる。
JAは総合事業を展開し、生産者の営農を守るだけでなく農村・地域や住民の生活自体を守り、支える事業を展開している。各事業部門が、高い専門性を持っていることは大変素晴らしいが、部門間で横串を刺して情報共有を図り、総合事業の優位性を存分に発揮することで、より組合員や地域に欠かせない存在になるのではないか。若手生産者として、JAの潜在能力の高さを感じるからこそ、縦割りではない組織づくりに期待したい。
出向く活動について、担い手に直接会ってコミュニケーションをすることは文書を送るより圧倒的に距離が縮まり、伝えたい情報の理解が高まることは間違いない。しかし、JAの体制が厳しいことも理解しており、少ない要員でどう出向く活動を行うかを考えると、ターゲットの明確化を図っていくことも必要ではないか。たとえば、組合員同士でJAの情報を拡散し、盛り上げてくれるキーパーソンをターゲットにして、自然と波紋が広がっていくような情報伝達の仕組みを検討してはどうか。
また、JA役職員と組合員との関係性構築・信頼向上には「対話」が大事だが、本当にお互いを分かり合える「対話」の機会を作ってもらえると有難い。
JA青年組織は、未来を見据えて知識と意識を高める活動をしっかりと行い、JAとともに国民の食と農村、生活を守るためともに歩んでいきたいと考えている。
【第9回JA営農・経済フォーラム 情勢報告】組合員起点の事業運営を JA全中 藤間則和常務
【第9回JA営農・経済フォーラム 全国連からの報告①】TACと営農DX化支援 JA全農 日比健常務
【第9回JA営農・経済フォーラム 全国連からの報告②】農業リスクと事業間連携 JA共済連 深井裕常務
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日