【TPP】「決議守り抜け」自民議連が決議2014年10月23日
10月25日から豪州シドニーで開催されるTPP閣僚会合を前に、自民党の議連「TPP交渉における国益を守り抜く会」が総会を開き、衆参両院の農林水産委員会決議を守り抜くよう政府に要請する決議を採択した。
新会長に就任した江藤拓前農林水産副大臣は「覚悟を持って会長を引き受けた。今、大変重要な局面を迎えていると言われている。農林水産委員会で西川大臣は“国会で決議は守られたと評価していだける結果に必ず導く”と固い決意を述べた。当然、そうでなければならないというのが総意だと信じている。
国益とは何であるか、交渉では取れるものはしっかり取ってもらわなければ困る。そして国民の安全安心が損なわれては困る。国家の安全保障も常に念頭に置いた交渉が望まれる。今こそ、一致団結して、自民党として国民との約束を守るという意思を強く持って活動していきたい」とあいさつした。
会ではTPP政府対策本部から19日からの首席交渉官会合の概要や閣僚会合の予定などの説明を受けた後、「TPP交渉に関する決議」を採択した。
【TPP交渉に関する決議】(前文)
○TPP交渉は平成25年2月23日に安倍総理とオバマ大統領が「両国ともに二国間貿易上のセンシティビティが存在する」と確認したことを受け、同年7月23日に交渉に正式に参加した。
○TPP交渉への正式参加を受け。当時「TPP参加の即時撤回を求める会」であった当議員連盟の名称を、現在の「TPP交渉における国益を守り抜く会」に変更して再出発をした。
○交渉参加以来、今日まで1年3か月間、「TPP交渉における国益を守り抜く会」の活動や、衆参両院の農林水産委員会の決議により、これまで粘り強い交渉が行われた。言い換えれば「TPP交渉における国益を守り抜く会」があったからこそ、これまで粘り強い交渉が行われ、政府を支えることにもつながったと自負している。
○今日、特に日米の二国間の交渉の状況は、未だ大きな溝があると言われているものの、間合いが詰まってきたとも言われており、重大な局面にある。
○われわれ議員連盟は、今後の交渉においても衆参両院の農林水産委員会の決議を守り抜くことを、ここに改めて政府に対して強く求める。
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