雪印種苗と合弁会社設立 ホクレンくみあい飼料2019年1月30日
JA全農の子会社・ホクレンくみあい飼料(株)は、1月30日に東京・大手町のJAビルで雪印種苗(株)との合弁契約締結式を行った。
(写真)合弁契約の書類に調印し笑顔の北里社長(左)と高山社長(右)
新会社名は「ホクレンくみあい・雪印飼料(株)」。酪農・畜産分野において、全農系飼料会社と工業会系飼料会社が共同出資する初めてのケースとなる。資本金は3億円、4月1日設立予定。
配合飼料の製造を共同で行い、北海道の酪農・畜産の発展に貢献していくため両社は新会社を設立。持続的な発展と事業の円滑かつ効率的な遂行のため、相互信頼に基づき最大限の協力を行うという。
新会社設立にあたり、ホクレンくみあい飼料の北里清和社長は「両社は新工場を作ることで、合理的・効率的に事業を運営できると判断し今回の締結に至った。これによって酪農・畜産など生産者に貢献できるよう頑張っていきたい。過去はくみあい飼料同士の合併・統廃合があったが、それではメリットが出にくかった。今回(雪印種苗との合意)はありがたいと思っている」と語った。
一方、雪印種苗の高山光男社長は「生産者に対し、コストパフォーマンスの良い、よりいいものを提供したい。両社ともに北海道発祥の会社で、地元に貢献したいという思いもあり新会社設立となった。全農系・工業会系という枠を超えて一緒にやっていきたい」と笑顔を見せた。
(写真)調印立会人と記念写真。
左からホクレン農業協同組合連合会の板東寛之専務、JA全農の桑田義文常務、
ホクレンくみあい飼料の北里社長、雪印種苗の高山社長、雪印メグミルクの幸坂眞也専務。
本社は、港湾施設が整い原料搬入にもメリットが大きい場所であることから、北海道苫小牧市に設立予定。苫小牧からの供給エリアには多くの酪農・畜産生産者が多いことも利点になりそうだ。
なお、新会社設立にあたっては農業競争力強化支援法にもとづく事業再編計画の認定申請を行う予定。
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