経験ない浸水被害 営農意欲支援を-被災農家が訴え2020年7月21日
農林水産省は7月18日、7月豪雨で被災した鹿児島県、熊本県の行政、JA、生産者など関係者との意見交換会をリモートで開いた。日本一のデコポン産地の熊本の生産者は「経験のない甚大な被害」、「営農意欲を失わないよう支援」を訴えた。

意見交換会は東京での新型コロナの感染拡大のため予定されていた江藤拓農相の現地視察に代えて農水省内と現地をテレビ会議システムで中継して行われた。
熊本県あさぎり町や芦北町などの農業・農地被害の映像が農水省に届けられた。球磨川の氾濫で葉たばこが冠水し、水害による病気が発生しているほか、デコポンハウスも冠水し、ハウス内にコンテナなどが流入した。斜面が崩壊し田畑に土砂が流れ込んでいる地域もある。
芦北町の竹崎一成町長芦北町の竹崎一成町長によると町内で16集落が一時孤立し、680戸が床上浸水の被害を受けた。11人が死亡し1人が行方不明となっている。田畑、樹園地、畜産など500件を超える被害があがっているが、「道路の寸断、山腹の決壊などで現状把握が思うようにいっていない」と焦燥感も表わした。5月に基盤整備が完了した9haの水田も壊滅的となり「高齢化、担い手不足で営農のモチベーションを回復できるか深刻な状況だ」と話し、復旧に長期化を覚悟するなか、国の財政も含めた支援を求めた。
果樹農家で熊本県果樹研究会の竹林鉄也会長は「経験のない被害。自宅、倉庫、車、トラックとすべてが被災し、まったく栽培管理できない」と話し、来年1月から出荷できるはずのデコポンの品質低下を懸念し「何とか支援を」と訴えた。

熊本県果樹研究会の竹林鉄也会長
JA熊本中央会の宮本隆幸会長は「熊本は農業生産額全国6位。(被害によって)農家の意欲がそがれることがないよう支援を。営農再開がなければ県の将来もない」と訴えた。蒲島郁夫知事は熊本地震、コロナ禍、そして今回の豪雨被害で「トリプルパンチ」とダメージを強調した。とくに農業は被災地域の主要産業であり「一日も早い復旧、復興に特段の支援を」と話した。江藤農相は「将来を悲観して事業継続にネガティブになってしまわないよう心をひとつにして支えることが求められている」と話し、復旧と同時に、「いかに災害に耐えられ、生産性の高い農業生産を実現していくか、被災していない農業者を巻き込んで復興を進めていきたい」などと話した。

JA熊本中央会の宮本隆幸会長
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