農作物の鳥獣被害2億5000万円 神奈川県2020年9月25日
神奈川県がこのほど発表した令和元年度の野生鳥獣による農作物被害の概況によると、被害総額はおよそ2億5000万円で、前年度と比べ6000万円強の増加となった。イノシシ、ヒヨドリ、シカ、カラスの順に被害額が多く、これら4種の鳥獣で被害全体の7割を占めている。
田畑の周辺にある潜み場(左)、刈り払い、間伐でよくなった見通し
被害額が多い鳥獣を上から順に並べると、イノシシ約7200万円(7172万6000円)、ヒヨドリ約4700万円(4669万4000円)、シカ約3200万円(3230万7000円)、カラス約2400万円(2352万8000円)など。ニホンザル(866万7000円)やその他獣類(6151万4000円)、その他鳥類(336万4000円)を加えた総額2億4780万円のうちのおよそ7割をそれら4種が占め、前年の被害総額1億8579万1000円より6200万9000円多かった。
地域別・獣種別に農作物被害を俯瞰すると、小田原、箱根、足柄などの県西と藤沢や茅ヶ崎などの湘南はイノシシが順に3000万円弱、4000万円強で最も被害額が多く、湘南は二ホンジカによる被害も3000万円弱と多い。一方、横須賀や三浦などの横三地域はヒヨドリ被害が4000万円強で最も多く、その他獣類やカラスの被害が次いで多い。
横浜や川崎といった都市部になると、タヌキ、ノイヌ、ノネコ、テン(亜種ツシマテンを除く)、チョウセンイタチ、ミンク、アナグマ、アライグマ、ハクビシン、タイワンリス、シマリス、ヌートリア、ノウサギなどその他獣類が被害額のほぼすべてを占めている。
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