強い農業の創出と地域活性化-規制改革推進会議2020年10月16日
10月に新たな構成員で稼働した政府の規制改革推進会議は「地方を含めた経済活性化・成長路線への回復に向けた規制改革」を掲げている。農業では「強い農業の創出」を挙げた。
10月7日に開かれた第1回議長・座長会合で農林水産ワーキング・グループの佐久間総一郎座長(日本製鉄顧問)は「強い農業の創出による地域経済の活性化に取り組む」と述べ、具体的には「農協改革の着実な推進や、農林水産物の適正な取引の確保などを通じた生産者の所得向上」のほか、▽意欲・能力のある生産者への農地集積・集約による新規参入・規模拡大の促進、▽生産者の事業拡大に応じた資本充実、資金調達の円滑化を検討するとした。
佐久間座長は「農林水産業における改革推進はもはや一刻の猶予も許されない。コロナ禍で食料供給に国民の関心が高まっている今こそ、スピード感を持って進める」と話した。
小林喜光議長(三菱ケミカルホールディングス取締役会長)は会議の記者会見で「生産者の事業拡大に応じた資本充実」について「生産者自体が輸出ビジネスをやるとか、デジタル化に転換するとか、こういうときに設備投資がいる。金融との関係で生産者自体の事業拡大にともなう資本充実の仕掛けを考えていくということ」と述べた。
新たに任命された農林水産ワーキンググループの専門委員は以下のとおり。
【農林水産WG】
▽青山浩子(新潟食料農業大学講師)
▽有路昌彦(近畿大学世界経済研究所水産・食料分野教授)
▽泉澤宏(泉澤水産代表取締役)
▽井村辰二郎(アジア農業代表取締役)
▽大泉一貫(宮城大学名誉教授)
▽澤浦彰治(グリンリーフ代表取締役)
▽花岡和佳男(シーフードレガシー代表取締役社長)
▽林いずみ(桜坂法律事務所弁護士)
写真:首相官邸ホームページより
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】本質的議論を急がないと国民の農と食が守れない ~農や地域の「集約化」は将来推計の前提を履き違えた暴論 ~生産者と消費者の歩み寄りでは解決しないギャップを埋めるのこそが政策2025年10月16日
-
死亡野鳥の陰性を確認 高病原性鳥インフル2025年10月16日
-
戦前戦後の髪型の変化と床屋、パーマ屋さん【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第360回2025年10月16日
-
静岡のメロンや三ヶ日みかんなど約170点以上が「お客様送料負担なし」JAタウン2025年10月16日
-
高齢者の安全運転診断車「きずな号」を改訂 最新シミュレーター搭載、コースも充実 JA共済連2025年10月16日
-
安心を形にした体験設計が評価 「JA共済アプリ」が「グッドデザイン賞」受賞 JA共済連2025年10月16日
-
東京都産一級農畜産物の品評会「第54回東京都農業祭」開催 JA全中2025年10月16日
-
JA協同サービスと地域の脱炭素に向けた業務提携契約を締結 三ッ輪ホールディングス2025年10月16日
-
稲わらを石灰処理後に高密度化 CaPPAプロセスを開発 農研機構2025年10月16日
-
ふるさと納税でこども食堂に特産品を届ける「こどもふるさと便」 寄付の使いみちに思いを反映 ネッスー2025年10月16日
-
「NIPPON FOOD SHIFT FES.」に出展へ 井関農機2025年10月16日
-
マルトモが愛媛大学との共同研究結果を学会発表 鰹節がラット脳のSIRT1遺伝子を増加2025年10月16日
-
マックスの誘引結束機「テープナー」用『生分解テープ』がグッドデザイン賞を受賞2025年10月16日
-
北海道芽室町・尾藤農産の雪室熟成じゃがいも「冬熟」グッドデザイン賞受賞2025年10月16日
-
夏イチゴ・花のポット栽培に新たな選択肢「ココカラ」Yタイプ2種を新発売2025年10月16日
-
パルシステムの奨学金制度「2025年度グッドデザイン賞」を受賞2025年10月16日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日
-
宅配商品の試食販売・交流「商品展示会」26日に開催 パルシステム千葉2025年10月16日
-
世界規模のフード・アグリカンファレンス「WAFI 2025」で最高賞 AGRIST2025年10月16日