地域を支える多様な担い手を制度位置づけを-JA全中の政策提案2021年5月14日
JA全中は5月13日の理事会で令和3年度食料・農業・地域政策の推進に向けたJAグループの政策提案を決めた。柱はポストコロナ時代における持続可能な農業・農村づくりだ。
今回の政策提案では人口減少が本格化するなか、農地を持続的に利用するため、地域を支える多様な担い手の育成と確保について法制度や、補助事業、資金対策、税制などの拡充を求める。
これまでも多様な担い手が地域農業の維持には必要としてきたが、中小・家族経営を親元を含めた新規就農者のほか、半農半X、サービス事業体、JAも含めて担い手として「人・農地プラン」に位置づけるともに、同プランを法制化して担い手と農地の持続的利用を支援することを提起した。
また、多様な担い手の生産と経営を向上させるため、JAなどの伴走機関の取り組みを強化する対策を講じることも求めた。
農村政策の面でも政策提案をしている。コロナ禍で地方移住に関心が高まっていることから、半農半Xや都市住民が農村と交流する関係人口の拡大に必要なサポート組織の支援拡充、農福連携・農泊の推進など、農村における所得と雇用の確保に向けた支援の強化と具体化も求める。また、農村対策の総合化とワンストップ化を進めることも必要だしている。
農水省が5月12日に決めた「みどりの食料システム戦略」については、「関係者が大きく変わっていこうと意欲を持って取り組める全国的な数値目標の設定」とともに、関係者の十分な話し合いによる地域・品目に応じた目標設定、多様な取り組みモデルの提示など、「地域の実態をふまえた取り組み」を推進するよう提起している。
また、国消国産・地産地消をはじめ、農業への国民理解醸成に向けた国民運動の継続、強化とともに、「環境への対応」について生産者、流通業者、消費者などの意識転換に向け官民一体となった取り組みも提起している。
品目別対策のうち、米では需給や価格の動向や見通しが生産現場までより正確に伝わる仕組みの構築が必要としている。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】ピーマンにアザミウマ類 県内全域で多発のおそれ 大分県2025年7月10日
-
【注意報】トマト、ミニトマトに「トマトキバガ」県内全域で多発のおそれ 大分県2025年7月10日
-
【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年7月10日
-
【特殊報】メロンにCABYV 県内で初めて確認 茨城県2025年7月10日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】コメ増産こそが自給率を向上させる~輸入小麦をコメで代替すれば49%2025年7月10日
-
【第46回農協人文化賞】地道な努力 必ず成果 経済事業部門・愛知県経済連会長 平野和実氏2025年7月10日
-
【第46回農協人文化賞】全ては組合員のため 経済事業部門・宮崎県農協副組合長 平島善範氏2025年7月10日
-
ジネンジョとナガイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第348回2025年7月10日
-
【2025国際協同組合年】SDGsと協同組合 連続シンポジウム第4回2025年7月10日
-
備蓄米 コンビニの7割で販売を確認 7月9日時点 農水省調査2025年7月10日
-
【人事異動】農水省(7月11日付)2025年7月10日
-
水稲の斑点米カメムシ類 多発に注意 令和7年度病害虫発生予報第4号 農水省2025年7月10日
-
【JA人事】JA加賀(石川県)新組合長に道田肇氏(6月21日)2025年7月10日
-
【JA人事】JA新みやぎ(宮城)新組合長に小野寺克己氏(6月27日)2025年7月10日
-
「田んぼの生きもの調査」神奈川県伊勢原市で開催 JA全農2025年7月10日
-
「米流通に関するファクトブック」公開 米の生産・流通など解説 JA全農2025年7月10日
-
「おかやま和牛肉」一頭買い「和牛焼肉 岡山そだち」ディナーメニューをリニューアル JA全農2025年7月10日
-
本日10日は魚の日「呼子のお刺身いか」など150商品を特別価格で販売 JAタウン2025年7月10日
-
転炉スラグ肥料がイネの発芽・発根・出芽を促進 農研機構2025年7月10日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹ムッシュボルドーDF」 日本曹達2025年7月10日