野菜市況低迷続く 出荷谷間で回復も一時的2021年6月10日
新型コロナウイルス感染症の拡大で外食の機会が減り、業務用の野菜価格低迷あ続いているが、ハクサイ、キャベツ、ダイコンなどの産地の切り替わりで品薄となり、価格は、昨年末以来の低迷からやや回復の動きがみられる。ただ長野産などの高冷地ものの出回りが順調だと、需要増が見込めないだけに、厳しい環境が続きそうだ。
野菜の市況がややよくなったのは、茨城を主力とする関東や東海の産地が、春の暖かさで生育が進み、切りあがりが早まる一方、後続となる高冷地の産地が、天候不順で生育が遅れ、産地間のリレー出荷に隙間ができた。このためハクサイは品薄となり、東京市場で長野産が1キロ80円前後になり、4月の平均41円を上回っている。
ただ、高冷地産の生育が遅れているわけではないので、産地では「品薄高は一時的」とみている。新型コロナウイルスはいまだ収束の見通しが立たず、緊急事態宣言も続いており、しばらくは需要の回復は見込めそうにない。
今年に入ってからの東京市場の野菜全体の市況は、低迷した昨年水準で推移しているが、この状態が続くと、高冷地のレタスやキャベツの産地にも大きな影響を与える恐れがある。
ハクサイ、キャベツの4月の市況は、東京市場でそれぞれ2019年、20年を大きく下回っており、業務用需要の低迷の兆候を示すとみることができる。
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