12月の野菜生育状況 前半は「はくさい」がお買い得 農水省2023年12月1日
農林水産省は11月30日、東京都中央卸売市場に出荷される12月の野菜の生育状況と価格見通しを主産地等から聞き取り、結果を公表した。夏の高温・干ばつにより多くの品目で高値となっていたが、気温の低下や産地の切り替わりに伴い、12月はにんじん、ねぎ、たまねぎ以外は高温・干ばつの影響による高値は落ち着く見込み。また、はくさいは12月前半に出荷量が増加し、価格が平年を下回るとみられる。
<今後の生育、出荷および価格見通し>
◎だいこん
主産県で生育は順調。12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎にんじん
千葉県産は8~9月の高温により細物傾向や歩留まりの低下が発生しており、12月の出荷数量は平年を下回る見込み。
全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。
◎はくさい
茨城県産は10月以降の気温高等により生育が前進傾向。12月前半の出荷数量は平年を上回る見込み。
全体として、12月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。また、12月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎キャベツ
茨城県産・千葉県産に加え、愛知県産の出荷が増加する。
主産県で生育は順調。12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ほうれんそう
主産県で生育は順調。12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
茨城県産・千葉県産の出荷に加え、埼玉県産の出荷が増加する。
各主産地とも8~9月の高温・干ばつによる生育停滞等があった中、千葉県産の生育は概ね回復するも、茨城県産・埼玉県産は細物傾向や歩留まりの低下が残り、12月の出荷数量は平年を下回る見込み。
全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。
◎レタス
茨城県産に加え、静岡県産・香川県産の出荷が増加する。
静岡県産・長崎県産の生育は順調。茨城県産は10月以降の気温高により生育が前進しており、切り上がりが早まり、12月の出荷数量は平年を下回る見込み。香川県産は降雹による被害が発生しており、12月の出荷数量は平年を下回る見込み。
全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。
◎きゅうり
群馬県産・埼玉県産の出荷が減少し、宮崎県産・千葉県産中心の出荷に切り替わる。
主産県で生育は順調。12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎なす
福岡県産の生育は順調。高知県産は前進出荷に伴うなり疲れにより、生育がやや遅延傾向にあるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。
全体として、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎トマト
主産県で生育は順調。12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ピーマン
主産県で生育は順調。12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
北海道産は収穫及び貯蔵が完了。北海道産・長崎県産は8月から9月にかけての高温・干ばつによりやや小玉傾向であるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎さといも
埼玉県産の一部で8月~9月の高温・干ばつの影響により小玉傾向が見られるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎たまねぎ
北海道産は収穫及び貯蔵が完了。8月から9月にかけての高温・干ばつの影響により歩留まりの低下に加え、小玉傾向となっている。全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
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