「中干し延長」と「バイオ炭」が新たな売買区分に 東証のカーボン・クレジット市場 農業分野のJ‐クレジット、取引の広がり期待2024年12月10日
東京証券取引所(東証)は2025年1月から、カーボン・クレジット市場において、農業分野の売買の区分を新設する。新設されるのは、水稲栽培における「中干し期間延長」と「バイオ炭(の農地施用)」に係るJ‐クレジットの売買だ。農業分野のJ‐クレジット取引の活発化が期待される。
田んぼの中干し
東京証券取引所カーボン・クレジット市場整備室が12月6日、発表した。
「中干し期間延長」は、水稲栽培では中干し期間を通常より7日間以上延長することで、メタン発生量が3割削減できる。「バイオ炭」はほっておくと二酸化炭素として大気中に放出される木材や竹をバイオ炭として土壌に施用することで炭素を土壌に閉じ込め(炭素貯留)、大気への放出を減らすことができる。
売買区分の新設について東証は、「プロジェクト登録件数・認証量増加等に鑑み、市場の流動性・利便性向上の観点から」行うとしている。現在、「その他」に区分されている認証クレジット45件のうち、中干し期間延長は5件、バイオ炭は4件が新しい区分に変更される。
農水省みどりの食料システム戦略グループは「農業分野のJ‐クレジットはこれまで『その他』だったので、市場では売る側も買う側も『農業分野のJ‐クレジットを売る』『買う』といえず、相対で売買されてきた。これからは市場で、農業分野と特定して売買でき、購入者側へのアナウンス効果も期待できる」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日