農林水産・食品分野の第1回「知財功労賞」高糖度トマト「アメーラ」など選定 農水省2025年4月14日
農林水産省は、新たに創設した知財功労賞の農林水産大臣表彰に、高糖度トマト「アメーラ」を生産・販売する株式会社サンファーマーズ(静岡県)を選定。また、輸出・国際局長表彰に有限会社綾園芸(宮崎県)と栃木県を選定した。
日本の農林水産業の競争力の源泉は、優れた品種や技術、高い品質、特有の食文化等の知的財産。競争力発揮、付加価値向上のためには、農林水産・食品分野でも、知的財産を戦略的に保護・活用することが必須であることから、この分野で知的財産の保護・活用により、事業経営を発展させた事業者などを表彰する農林水産大臣表彰等を新たに創設した。特許庁の産業財産権分野と連携し、表彰を行う。
初年度である今年度は、農林水産大臣表彰1件、輸出・国際局長表彰2件を選定した。
<受賞者>
【農林水産大臣表彰】
株式会社サンファーマーズ(静岡県静岡市)
複数の農業法人等の出資により設立され、加入生産者を限定し、トマトの糖度を高める栽培ノウハウと潅水を制御するシステムをセットでライセンスするなど、ノウハウを戦略的に保護・活用している。国内外で通用するブランド名「アメーラ」とブランドカラー「アメーラレッド」を活用し、統一ブランドを展開。また、同社による全量買取りなどで、ブランドを管理し、高付加価値化を実現している。
【輸出・国際局長表彰】
〇有限会社綾園芸(宮崎県東諸県郡綾町)
ラナンキュラス属の新品種を育種し、年間を通し需要があるロングラン品種は国内外で育成者権を取得する一方、2~3年でトレンドの入れ替わりを見込む品種はシリーズ化し商標権を取得するなど、育成者権と商標権を戦略的に使い分けている。また、海外のパートナーともライセンスを締結し、そこから得られるロイヤリティを活用。トレンドを見据えた新品種を繰り出す知財サイクルを確立している。
〇栃木県
いちごの主力品種を「とちおとめ」から、後継の「とちあいか」に順次切り替えるなど、品種の円滑な更新に成功。また、海外でも育成者権・商標権を取得し、国内外において、品種とブランドの両面から保護している。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日