「バイオスティミュラント」のガイドライン Q&Aも公開 農水省2025年6月2日
農水省は、策定した「バイオスティミュラントの表示等に係るガイドライン」とあわせてQ&Aも公開し、今後必要に応じて更新していく予定としている。
<バイオスティミュラントの定義に関する事項>
Q1:「農作物又は土壌に施すことで農作物やその周りの土壌が元々持つ機能を補助する資材」には、天然には存在しない合成物を原材料とするものも含まれますか。
答:概念として、天然に存在しない合成物がバイオスティミュラントの原材料となる場合もあると考えています。この場合、当該原材料を使用した製品が本ガイドラインにおけるバイオスティミュラントの定義に該当するのであれば、当該製品も本ガイドラインの対象になります。
Q2:バイオスティミュラントと植物成長調整剤との関係はどのようになっていますか。
答:植物成長調整剤は、「農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる」剤であり、その原材料、含有成分又は使用方法からみて農薬に該当するものは、現行どおり農薬取締法に基づく登録が必要です。なお、植物成長調整剤を施用することにより生理機能が増進又は抑制された結果として、バイオスティミュラントに期待されるような非生物的ストレスに対する耐性や栄養成分の利用効率の改善などの効果を発現することも考えられますが、それはバイオスティミュラントではなく、植物成長調整剤の効果と捉えるべきであると考えています。
<効果・使用に係る表示に関する事項>
Q3:バイオスティミュラントの「効果」とは具体的にはどのようなものですか。
答:バイオスティミュラントの施用により植物又は土壌が刺激を受けることで、植物体内や土壌中の微生物の働きに変化が生じ、ガイドラインの2.バイオスティミュラントの定義に記載している「土壌中の栄養成分の吸収性、農作物による栄養成分の取込・利用効率及び乾燥・高温・塩害等の非生物的ストレスに対する耐性」の改善がなされることが直接的な効果ですが、それに加えて、その結果としての農作物の品質又は収量の向上も含めてバイオスティミュラントの効果としています。
Q4:「バイオスティミュラントを施用した際に非生物的ストレスに対して植物体内で起こる反応」とは、具体的にどのようなものですか。
答:例えば、バイオスティミュラントを施用した結果、植物体内で起こる特定の遺伝子の発現量や特定の物質の定量的な変化等の生化学的な反応のほか、視覚的に観察できる植物の変化といったものが挙げられます。なお、必ずしも作用機序全体を解明することを指しているわけではありません。
<安全性の確認に関する事項>
Q5:具体的にどのような安全性試験を実施すればよいのですか。
答:安全性の確認方法については、本ガイドラインの4.安全性の確認において例示しています。4.(2)③の安全性試験を実施する場合は、販売等を行う製品の原材料や使用方法等を考慮して、農薬登録において必要となる試験のうち、毒性に関する試験(急性毒性、短期毒性、長期毒性、遺伝毒性、発がん性、生殖毒性、神経毒性に係る試験等の中から必要なもの)を実施いただくのが適切であると考えています。ただし、様々な種類のバイオスティミュラント製品がある中で、具体的な試験方法を一律にお示しするのは現実的ではないことから、どのような安全性試験を実施すればよいか判断が難しい場合は、農林水産省まで御相談ください。
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