有機農業の推進に関する包括連携協定 山梨県北杜市と締結 坂ノ途中2025年6月6日
株式会社坂ノ途中と山梨県北杜市は6月5日、有機農業の推進に関する包括連携協定を締結した。北杜市の豊かな自然環境を生かした農業と、生産者の暮らしの持続可能化を推進し「100年先もつづく農業」を目指すとともに、人口減少・少子高齢化を見据えた「地域社会DX」の推進を通じ、多様な担い手の育成と市民が快適に安心して暮らせる社会の実現をめざす。
北杜市役所で6月5日に行われた包括連携協定の調印式
農林水産省は「みどりの食料システム戦略」において、2050年までに「耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)に拡大」する目標を掲げ、農業による環境負荷を低減する取り組みを進めている。
北杜市は、同戦略に基づき、豊かな自然環境を次世代に引き継いでいくため、2022年に「北杜市有機農業実施計画」を策定し、「オーガニックビレッジ宣言」を実施。学校給食への有機農産物の導入や、地域のバイオマス資源の利活用を促進することで、地域資源が循環する有機農業の普及に努めている。こうした施策の結果、有機農業者数は着実に増えており、有機農業の先進地として注目が集まっている。
坂ノ途中は、「100年先もつづく、農業を。」をビジョンに、環境負荷の小さな農業の普及に取り組んできた。野菜の流通事業だけでなく、「坂ノ途中の研究室」を立ち上げ、提携する全国約400軒の生産者の情報をもとに調査や分析を進めている。2024年は、この調査に基づき、有機農業の現状と将来の展望をまとめた「有機農業白書」も発表した。
包括連携協定は、有機農業の推進だけでなく、地域社会のDXをも視野に入れている。この協定を通して、坂ノ途中がこれまでに蓄積してきた経験やデータを生かし、北杜市の有機農業者の実態調査や新規就農者への支援、有機農業に関心を持つ企業と協業することで、有機農業の推進や新規就農者増を目指す。さらに、北杜市が向き合う少子化や人口減少の課題解決にもつなげる。
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