米の収量で作況に代わる新指標 5年中3年平均値対比 農水省2025年9月11日
農水省は9月10日の総務省産業統計部会に米の作況指数に代わる新たな指標について示した。
水省は作況指数の集計を取りやめることを総務省に諮問した。農水省はその代わりに前年との収量の比較を示すとしていた。ただ、産業統計部会の審議のなかで中長期的な収量の動向のなかで当年産の収量の位置づけを示す指標が必要ではないかとの指摘を受け、農水省は新たな指標を示す考を示していた。
農水省は作物統計で畑作物や野菜について10a当たり平均収量対比を公表しており、小麦、大豆、きゅうりなどは7年中5年平均(7中5)の収量を用いている。
しかし、米については畑作物や野菜に比べて、収量の年次変動が少ないことや、生産現場では前年や直近年と比較している場合が多く、さらに近年の高温による収量への影響を反映するためできるだけ直近年と比べることが望ましいとした。ただ、3年平均の収量では極端な豊凶年があった場合は変動が大きくなる。
このため農水省は中長期の比較対象として極端な豊凶年を除外する5年中3年平均値を新たな指標とすることにした。
これによると24年産の作況指数は、北海道は「103」だったが、5中3平均値対比では「101」となる。岩手県は作況指数106だったが、新指標では「103」となる。
この新たな指標の名称について農水省は、「作況指数」との名称が収穫量全体の多い、少ないを表す指標との認識が見られることから、収穫量全体の対比ではないことが分かる名称に変更することが適当としている。長年続いた名称を残すべきとの意見もあるとするが、農水省は収穫量全体ではなく「単収の比較」であると認識されるようにすることが重要だとの考えだ。
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