水稲用倒伏軽減剤入り基肥一発肥料「楽一28N」を販売開始 住友化学2016年3月9日
住友化学は、2016年1月18日付で肥料登録・農薬登録を取得した、新規水稲用倒伏軽減剤入り基肥一発肥料「楽一28N」(15kg袋)を2月12日に販売開始した。
「楽一28N」は同社が「楽一」シリーズの最新作として開発した倒伏軽減剤「ウニコナゾールP」を含有した被覆肥料と複数種類の被覆尿素および化成肥料を配合した農薬入り配合肥料だ。
同シリーズの主な特徴は、1.施肥作業の省力化、2.収穫作業の省力化、3.安定多収の米作り、4.品質の安定・向上など。主な推奨地域・品種は、東北地方のあきたこまちやひとめぼれ、西南暖地の早期栽培コシヒカリなどの倒伏し易い良食味米品種だ。
既存の「楽一27」と比べ、推奨地域・品種はほぼ同じだが、窒素成分量を1%高め、農薬成分量を0.001%低くしたことで、窒素量が不足していた場面や、薬効が強すぎて窒素肥効とのバランスが悪く適用できなかった場面に「楽一28N」は適用できるようになった。
なお、「楽一28N」の使用量、成分量等は下記の通り。
・使用量:10aあたり20~40kg
・使用方法:水稲の耕起~代かき時の全面施用土壌混和(全層施肥)、および移植水稲の田植え時側条施用(側条施肥)、直播水稲のは種時側条施用
・農薬成分量:0.0030%
・肥料成分量:28.0-10.0-7.0%(左から窒素、リン酸、加里の順)
同社は、「楽一」シリーズに「楽一28N」を加えることで肥料成分量、肥効、農薬成分量の異なる7銘柄を取り揃え、栽培の難しいコシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれなど倒伏し易い良食味米品種の栽培に対し貢献していきたい、としている。
※「楽一」は住友化学(株)の登録商標です。
(関連記事)
・殺虫剤「ロディー水和剤」「アグロスダイアジノン乳剤40」の適用拡大(3月2日付) 住友化学 (16.03.03)
・水稲一発処理除草剤「ゼータハンマー」などを発売 住友化学 (16.03.01)
・ブラジルに農薬の研究開発拠点を新設 住友化学 (15.09.01)
・売上高は前期比0.1%減の5566億円 住友化学 (15.08.03)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日