農薬工業会が賀詞交歓会2018年1月5日
農薬工業会は5日、毎年恒例の賀詞交歓会を東京・大手町の経団連ホールで、農林水産省、農薬メーカー、学識経験者など関係者約350名を集めて開催した。
冒頭の挨拶に立った工業会の西本麗会長(住友化学代表取締役兼専務執行役員)はまず、世界の農薬業界がいま、マルチ企業のメガM&Aによる再編が進んでいること、将来の開発途上国の人口増加と経済成長を背景に農薬市場は成長軌道に乗る「新しい時代」を迎えるであろうとの認識を示した。
また年末に発表された農業総算出額が16年ぶりに9兆円を超え、果樹・野菜・花卉の農業所得が13.8%増加となったことは、ここ数年の農業改革の成果の表れであり、このトレンドが引き続いていくことに期待感を示すとともに、高品質な農薬を提供してきた業界の役割の重要性を強調した。
さらに、「農薬取締行政の改革」に対しては工業会としても的確に対応し、農薬の一層の安全性を確保する体制構築に協力していくと述べるとともに、今後とも、農薬業界の使命は「高品質な農薬を提供」していくとした。
(写真)農薬工業会2018賀詞交歓会のようす
また、来賓を代表して挨拶に立った農水省農産安全管理課の安岡澄人課長は、農薬行政としての抱負を、(1)農薬の安全性をさらに高め、信頼性をゆるぎないものにする、(2)農薬工業会の強みを発揮して、世界市場に挑んでいくための環境整備、(3)農薬取締法の評価見直しについては、業界との共同作業で進めていくことが大事であると述べた。
(関連記事)
・西本 麗 氏(農薬工業会 会長)(18.01.02)
・宇野 彰一 氏(全国農薬協同組合 理事長)(18.01.02)
・貫 和之 氏(住友化学株式会社 常務執行役員)(18.01.02)
・小池 好智 氏(クミアイ化学工業株式会社 代表取締役社長)(18.01.02)
・谷 和功 氏(三井化学アグロ株式会社 代表取締役社長)(18.01.02)
・高機能な新規剤提供で世界の農業に貢献【谷 和功・三井化学アグロ(株)代表取締役社長】(17.12.28)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(151)-改正食料・農業・農村基本法(37)-2025年7月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(68)【防除学習帖】第307回2025年7月19日
-
農薬の正しい使い方(41)【今さら聞けない営農情報】第307回2025年7月19日
-
第21回イタリア外国人記者協会グルメグループ(Gruppo del Gusto)賞授賞式【イタリア通信】2025年7月19日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「政見放送の中に溢れる排外主義の空恐ろしさ」2025年7月18日
-
【特殊報】クビアカツヤカミキリ 県内で初めて確認 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年7月18日
-
『令和の米騒動』とその狙い 一般財団法人食料安全保障推進財団専務理事 久保田治己氏2025年7月18日
-
主食用10万ha増 過去5年で最大に 飼料用米は半減 水田作付意向6月末2025年7月18日
-
全農 備蓄米の出荷済数量84% 7月17日現在2025年7月18日
-
令和6年度JA共済優績LA 総合優績・特別・通算の表彰対象者 JA共済連2025年7月18日
-
「農山漁村」インパクト創出ソリューション選定 マッチング希望の自治体を募集 農水省2025年7月18日
-
(444)農業機械の「スマホ化」が引き起こす懸念【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月18日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲害虫の防ぎ方「育苗箱処理と兼ねて」2025年7月18日
-
最新農機と実演を一堂に 農機展「パワフルアグリフェア」開催 JAグループ栃木2025年7月18日
-
倉敷アイビースクエアとコラボ ビアガーデンで県産夏野菜と桃太郎トマトのフェア JA全農おかやま2025年7月18日
-
「田んぼのがっこう」2025年度おむすびレンジャー茨城町会場を開催 いばらきコープとJA全農いばらき2025年7月18日
-
全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を目指す 大分県推進協議会が総会 JA全農おおいた2025年7月18日
-
新潟市内の小学校と保育園でスイカの食育出前授業 JA新潟かがやきなど2025年7月18日