農業用アジュバントの市場規模 2021年から2028年にCAGR4.1%で成長予測2022年2月10日
グローバルインフォメーションは2月7日、市場調査レポート「農業用アジュバントの市場規模・市場シェア・市場動向の分析 (2021-2028年):タイプ (活性剤アジュバント・ユーティリティアジュバント)・用途 (除草剤・殺虫剤・殺菌剤)・作物・地域別」(Grand View Research, Inc.)の販売を開始した。
アジュバントは、農薬の効果を補強する物質。同レポートでは、農業用アジュバントの市場規模は、2020年に34億米ドルに達し、2021年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)4.1%で成長すると予測している。
同市場の成長は、世界各地で効果的な殺虫剤の需要が高まっていることが背景にある。さらに、作物の生産量や収量を増やすための農薬利用が増えていることも、市場の需要を押し上げている。農業用アジュバントは、農薬の浸透性や湿潤性、保持性などを高めるために、さまざまな目的で農薬と一緒に使用される。
人口増加に伴う世界的な食品・飲料需要の増加も、農業用アジュバント市場の成長の大きな要因となっている。現在の食糧需要を満たすために、農家は適切な農薬を使用して作物の生産量や収量を増やすことに注力。一方、アジュバントは化学物質や石油化学製品で構成されているため、製造過程で化学処理が行われ、有毒ガスや廃棄物が発生する可能性がある。
また、アジュバントは作物には有益だが、摂取すると有害な影響を与える可能性がある。REACH(Registration, Evaluation, Authorization, and Restriction of Chemicals)やEPA(Environmental Protection Agency)などの規制当局は、許容レベル内の毒性放出をマッピングして監視することで、これらに対処している。
各国当局による農業用アジュバントに対する規制が、市場の主な抑制要因となっている。例えば、ブラジルでは、2017年までアジュバントは農薬と同じ規制が課されていたが、2017年以降、農業畜産供給省(MAPA)が農業用アジュバントの管轄となっている。
近い将来、グリーンアジュバントの需要が高くなると予想。消費者の間で健康と福祉への関心が高まっており、グリーンアジュバントの成長を促進している。米国では、消費者が有機栽培の食品を好む傾向があり、企業は、有機変性シロキサン、変性植物油、メチル化種子油など、バイオベースの環境に優しいアジュバントの開発に力を入れている。
タイプ別の考察
2020年は、活性剤アジュバントセグメントは、売上シェアの70%を占め、市場を独占。活性剤アジュバントは、実用性の高いアジュバントに比べて入手しやすく、価格も安いため、農薬として広く使用されている。活性剤アジュバントには、界面活性剤(非イオン性、カチオン性、アニオン性)とオイルキャリアがあり、界面活性剤は、主に浸透性の除草剤や水溶性の除草剤に使われる最も一般的なアジュバントとなる。
実用アジュバントセグメントは、農地に存在する不要物を抑制するための農薬の使用が増加していることから、2021~2028年の間にCAGR3.5%で成長すると予想。実用アジュバントには、用途に応じて色々な種類があり、相溶化剤、ドリフトコントロール剤、緩衝剤、水調整剤などがある。
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