農業の変革を加速 統合型ソリューションでイノベーション パイプラインを強化 BASF2023年5月26日
ドイツのBASF本社は、農薬、種子・形質、デジタルソリューションの農業イノベーションパイプラインに関して、最新の進捗状況を発表した。
同社は、生産者が地域や作物システム特有の害虫問題、気候面の課題、規制要件の変化、消費者の期待の高まりに対応できるようにするためのソリューションを提供。
2019年に発表した農業における戦略を実行し、米州の大豆、欧州の果樹と野菜、アジア太平洋の稲など、地域の主要作物の生産成果を向上させるため、様々なイノベーションに注力している。このイノベーションパイプラインにより、今後10年以内に発売される製品によるピーク時の売上高は75億ユーロを上回ると見込んでいる。
同社ASFアグロソリューション事業本部のプレジデントでリヴィオ・テデスキ氏は「目標は、これまで以上に統合型の農業ソリューションプロバイダーとなり、生産者に提供できる選択肢を広げていくこと。
農業技術の幅広いパイプラインに大幅な投資を継続して行っており、2022年には9億4400万ユーロを研究開発に費やした。生産者が、経済的にも 環境的にも生産からより多くの価値を得られるよう、新しい有効成分、革新的な製剤、形質を生み出し、提供していく」と話している。
BASFは北米および中南米で、大豆などの主要作物において、除草剤として新しい作用機作を持つ有効成分を、革新的な形質や精密農業技術と組み合わせるなど、雑草管理ソリューションを進化。
耕起を最小限に抑え、農薬を効率的に使用するなど、気候変動に対応し、環境に配慮した農法を促進する。また、欧州において、育種と化学およびデジタルにおけるイノベーションを通じて、果物や野菜の品質と風味を向上させて、フードロスを削減することを目指す。
一方、アジア太平洋地域では主要作物である稲作の成果を向上させる幅広いソリューションを提供。
稲を栽培する生産者は、耐性を持つ雑草や病気、害虫によるプレッシャーにさらされていることから、幅広い技術のポートフォリオを通じてこれらの課題を克服できるように、生産者を積極的に支援する。2020年代半ばまでに、稲作の成果を向上させることを目的とした複数の新しい化学物質や製剤が登場する予定。
重要な記事
最新の記事
-
米の価格 前週比▲48円 3週連続下落 農水省調査2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(1)育苗箱処理剤が柱2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(2)雑草管理小まめに2025年6月17日
-
米 収穫量調査 衛星データなど新技術活用へ2025年6月17日
-
価格高騰で3人に1人が米の消費減 パンやうどん、パスタ消費が増加 エクスクリエの調査から2025年6月17日
-
【JA人事】JA中野市(長野県) 望月隆組合長を再任2025年6月17日
-
備蓄米の格安放出で農家圧迫 米どころ秋田の大潟村議会 小泉農相に意見書送付2025年6月17日
-
深刻化するコメ加工食品業界の原料米確保情勢【熊野孝文・米マーケット情報】2025年6月17日
-
2025年産加工かぼちゃ出荷販売会議 香港輸出継続や規格外品の試験出荷で単収向上を JA全農みえ2025年6月17日
-
2024年産加工用契約栽培キャベツ出荷販売反省会を開催 旬別出荷計画の策定や「Z-GIS」の導入推進を確認 JA全農みえ2025年6月17日
-
和歌山「有田みかん大使」募集中 JAありだ共選協議会2025年6月17日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第110回2025年6月17日
-
転職希望者対象に「農業のお仕事説明会」 6月25日と7月15日に開催 北海道十勝総合振興局2025年6月17日
-
「第100回山形農業まつり農機ショー」8月28~30日に開催 山形県農機協会2025年6月17日
-
北海道産赤肉メロン使用「とろける食感 ぎゅっとメロン」17日から発売 ファミリーマート2025年6月17日
-
中標津町と繊維リサイクル推進に関する協定締結 コープさっぽろ2025年6月17日
-
神奈川県職員採用 農政技術(農業土木)経験者募集 7月25日まで2025年6月17日
-
【役員人事】ノウタス(6月17日付)2025年6月17日
-
「九州うまいもの大集合」17日から開催 セブン‐イレブン2025年6月17日
-
農薬出荷数量は1.5%増、農薬出荷金額は2.8%増 2025年農薬年度4月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年6月17日