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農薬:サステナ防除のすすめ2025

【サステナ防除のすすめ】IPM防除の実践(雑草編)基本は"根こそぎ"(1)特殊報は要警戒2026年3月26日

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「サステナ防除のすすめ」では、農産物の品質と収量の確保を目指すために「みどり戦略」にも示されているIPM防除の実践を基本に据え、サステナブルな防除体系を探ろうとしている。その主体となるIPM防除技術であるが、病害編、害虫編、雑草編の三つに分けて整理を試みており、今回は雑草防除に使用するIPM防除技術を整理する。

【サステナ防除のすすめ】IPM防除の実践(雑草編)

特殊報は要警戒

雑草防除における発生予察情報の活用

雑草の場合は病害虫のような注意報や警報といった発生予察情報とは異なる情報の伝達がなされる。例えば、外来雑草や特殊雑草の発生とその分布域拡大、除草剤抵抗性雑草の発生状況やその対策などといった発生すると被害の大きい雑草の生態や対策などが特殊報で発出されることが多い。これらは、発生すると防除が難しく被害も大きい雑草などが多いので、特殊報が発出された場合はよく内容を理解し、記載された対策を遂行し、十分に警戒するようにしてほしい。

除草防除に使用される生物農薬とは

最初にお断りするが、現在、雑草防除に使用できる生物農薬除草剤は無い。生物農薬除草剤は使用しても有効成分の使用回数カウントが無い貴重な存在であるため、一時期は利用が進んだが、使用時期を逃すと効果がないことや対象の草種以外には全く効果が無いことから、実際の場面では効率的な使用が難しく、次第に使用が減って経済的な理由で登録失効となった。 

こういった状況ではあるが、今後もっと使いやすい生物農薬除草剤が登場した際に上手な使い方の参考になる可能性もあるので、有効成分別にその効果を発揮するメカニズムをご紹介しておこうと思う。

(1)糸状菌が有効成分のもの

販売していた時の商品名がタスマートという生物除草剤があった。

その有効成分はドレクスレラ・モノセラスという糸状菌であり、ノビエやタイヌビエなどイネ科ヒエ属雑草にのみ病原性を示す微生物で、イネはもちろん、ヒエ属以外の植物には何の影響も及ぼさない。田面水中でヒエ属雑草の実生に付着し、成分である糸状菌の胞子が発芽して菌糸をヒエ体内にはびこらせて7~10日後に枯らす。

ドレクスレラ・モノセラスの効果を発揮させるためには、ノビエの発芽後間もない時から最大でも2葉期までの実生にしか効果がないのでこの時期を逃さず散布することと、菌の胞子がヒエの体に安定的に付着するようにするために、少なくともヒエが水に沈む程度の水深を7日間は保つようにする必要があった。

(2)細菌が有効成分のもの

販売していた時の商品名がキャンペリコという生物農薬除草剤があった。

その有効成分は、ザントモナス・キャンペストリスという細菌であり、スズメノカタビラに特異的に病原性を示す。つまり、有効成分の細菌がスズメノカタビラに感染し、病気にさせて枯らすということだ。そのため、除草効果を発揮させるためには、有効成分である細菌をスズメノカタビラに感染させなければならない。細菌は、傷口や気孔などの開放部から雑草体内に侵入するので、スズメノカタビラに多くの傷がある状態でキャンペリコを散布した方が効果も安定する。幸い、芝は刈り込みという作業があるので、刈り込み後には、スズメノカタビラは傷ついており、多くの開口部ができているため、その傷に向けて散布するとよい。それによって効率よく感染させることができ、その結果、よくスズメノカタビラを枯らすことができた。

地下茎くせもの

失効した主な生物農薬(除草剤)の特性一覧

雑草の物理的防除

雑草の物理的防除法は、表にあるとおり手取り除草はじめ、病害虫よりもイメージしやすいものが多い。以下、詳細を紹介する。

IPMで使用される物理的防除法

(1)手取り除草・草刈り鎌

病害虫と同様に、もっとも単純な物理的防除は手取り除草である。文字どおり、雑草を手で抜き去る方法であるが、地上部だけを取り除いても根が残っていると再び再生してくる雑草種も多いので、できるだけ根も残さず、それこそ根こそぎ抜き去るようにしたい。根こそぎ抜こうとすると力もいるし、時間もかかるので効率が悪いが、手取りだけで除草しようとすれば根は残さない方が良い。

ただ、水田の強害草であるクログワイなど地下茎で増える多年生雑草などは、地下茎が形成されたあとでは、根こそぎ抜くのが困難になるので、そういった雑草は、まだ小さい実生の時に根こそぎ取るように心掛ける。

一方、草刈り鎌は、雑草の地上部をそぎ落とすように除草するか、根が浅い雑草であれば根こそぎこそぐように抜くことができる道具である。手取り作業よりは圧倒的に効率の良い除草ができるので、小面積や畝間などの除草に向いている。

(2)刈り払い機・ロボット草刈り機

エンジン式、電動式と多種が販売されており、農業現場による雑草防除には最も多く使用されている物理的防除法である。使い方は説明不要と思われるが、円盤状の刃かナイロンチップを機械に装着して回転力により草を刈る機械である。円盤状の刃を使用する場合は、高速に回転する刃により、小石やゴミをはじき飛ばしたり、誤って他の作業者を傷つけたりといった事故も多く発生しているので、十分な安全対策が必要である。特に、けいはんや法面(のりめん)での傾斜のある場所での作業では、体が安定せず、転倒などの事故も発生しやすいので、こういった場所での作業には細心の注意が必要である。

近年は、こういった危険な現場での草刈り作業を補うために、ロボット草刈り機を多くのメーカーが開発し、供給されている。多くはリモコンによる操作で、一部では自動走行により、多少の傾斜をものともせず、草刈りを実行できる。対応する傾斜角度や生えている雑草の量などにより対応できない場面もあるが、改良をすすめ多くの農業場面でも使用できることから機械の開発・普及が進んでいる。

(3)熱を利用する物理的防除の技術的概要

雑草も生物なので、一定の温度以上で発芽能力が低下したり、失ったり、細胞が死んで枯れたりする。なので、雑草を熱で防除する方法は、基本的に病害虫の熱処理技術と変わりはなく、どちらかというと、病害虫防除のために熱処理することで、雑草も減らせると考えておいた方が良い。

というのも、雑草の発芽能率を均一に奪うにはおよそ70度以上の温度が必要で、病害虫防除の60度よりも10度も高く、病害虫の時よりもさらに多くの時間とコストがかかってしまい、雑草撲滅のために熱処理を使用しようとすると、経済的に合う処理ができないからである。

雑草の種や地下茎は、地表近くの浅いところから40cm以上の深いところに存在することもあり、現行の熱処理技術ではこのような地下深くまで温度上昇させることはかなり難しい。このため、病害虫防除で行われる60度程度の熱では、地表面近くにある1年生雑草種子などは防除可能だが、深いところにある種子や地下茎は、その居場所が深くなればなるほど、防除が難しくなる。

遮光や熱処理も

(4)黒色マルチ

植物は太陽光を浴びて光合成をしながら生育するので、太陽光を遮断されると発芽や生育が抑制される。このことを利用し、ほ場を黒色マルチで覆って、雑草に光が届かないようにし、雑草の発芽や生育を抑制する方法である。優れた除草法ではあるが、設置労力と経費が多くかかることから使用できる作物が限られる場合もあるが、利用できる際は積極活用したい。

また、最近は、廃プラスティック問題から廃マルチを減らす目的で生分解性マルチの活用も増えている。この生分解性マルチは、設置費自体は増加するが、廃棄の際の廃棄コストや労働時間、労働費を減らすことができるので、トータル生産コストの低減が可能な資材であること、加えて、SDGsにも貢献できるメリットがあることから、近年使用量が増えている。

(5)除草シート・ 紙シート

黒色マルチと同様に太陽光を遮ることで除草効果を発揮するものである。水田で使用する紙シートやけいはんを丸ごと覆うけいはんシートなどがある。設置効果をあげるためには、作業を丁寧に行い、地表面と隙間が無くなるように被覆するのがコツである。

(6)除草チェーン

水稲の有機栽培で利用されている方法だが、長い棒にのれん状にチェーンを取り付け、それを田植え後3日から7日位の水深5cm位に保った水田の表面上を引き回し、まだ小さい雑草をチェーンが絡め取る方法である。これを7~10日間隔で2~3回、稲が生長した後は株間除草機で除草することで除草効果を発揮する。

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