食品企業、輸出に意欲 日本政策金融公庫2013年9月12日
海外展開は国産輸出につながらず
輸出関連企業の5割弱が輸出や海外展開に意欲的であることが、日本政策金融公庫が9月11日発表した25年度上半期食品産業動向調査から明らかになった。ただ、法人設立や業務提携などによる海外展開の場合、日本産の農畜産物を使用・販売する企業は3割にとどまっており、海外展開が国産の輸出効果につながっていない実態も分かった。
調査は今年7月、全国の食品製造業、卸売業、小売業、飲食業などで実施し、回答のあった2701社を集計した。
それによると、19.6%の企業が「既に取り組んでいる」と回答。また「検討または計画している」が6.4%、「検討していないが関心がある」が19.2%にのぼり、合わせて5割近い企業が実施しているか計画中、あるいは関心を持っていることが分かった。
業種別では製造業、飲食業が積極的でそれぞれ24.5%、20.9%が既に取り組んでおり、卸売業、小売業はそれぞれ10.7%、6.2%にとどまった。対象国(地域)は、中国の43.9%がもっとも多く、次いで香港、台湾、米国の順。輸出や海外展開の理由は、「海外市場の開拓、販路の拡大」が76.9%でもっとも多く、「商社・海外法人等からの引き合い」がこれに次ぐ。
輸出ではなく、「海外法人に出資・業務提携等」または「海外に法人・店舗等を設立」などで展開している企業に聞いたところ、国産農畜産物の使用・販売している企業は32.6%にとどまった。食品企業の海外展開が、必ずしも国産食材の輸出効果につながっていないのが実態だ。
(関連記事)
・マーケティング強化で輸出促進を ジェトロ(2013.09.05)
・国別・品目別輸出戦略を策定 農水省(2013.08.30)
・農業法人協会とジェトロ 農産物輸出で連携(2013.08.22)
・A-FIVEとジェトロが業務提携(2013.07.30)
・銀座農園、シンガポールへ旬の農産物輸出(2013.07.05)
重要な記事
最新の記事
-
たまねぎべと病 近畿、中国、四国で多発のおそれ 令和6年度病害虫発生予報第1号 農水省2024年4月18日
-
春メロン4億円の販売を目指す JAくま2024年4月18日
-
安全性検査をクリアの農業機械 農用トラクターなど1機種25型式を公表 農研機構2024年4月18日
-
JAグループのガソリンスタンドに急速充電器「DMM EV CHARGE」導入2024年4月18日
-
【スマート農業の風】(3)データ駆動型農業へ転換しよう2024年4月18日
-
入会牧野【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第287回2024年4月18日
-
チューリップ切り花が復活の兆し【花づくりの現場から 宇田明】第33回2024年4月18日
-
4月1日新事務所移転 緑の安全推進協会2024年4月18日
-
東京農大と共同研究 良食味米「コシヒカリ」で低糖質米を実現 栽培手法を確立 ジェイフロンティア2024年4月18日
-
Oisix「おいしくアップサイクル ふぞろいキウイチップス」など3種発売2024年4月18日
-
「飯縄山」からの伏流水で育つ米と玄米の直売市開催 長野県飯綱町2024年4月18日
-
「食品製造現場におけるロボット等導入及び運用時の衛生管理ガイドライン」を策定 農水省2024年4月18日
-
「みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業」実施計画認定を取得 アイアグリ2024年4月18日
-
微粉砕加工で機能性を付与 北海道産小麦粉「CRONOS」発売 小田象製粉2024年4月18日
-
発色が早いわい性ハボタン「ローブ ホワイト」種子発売 サカタのタネ2024年4月18日
-
日本の原風景「棚田」の魅力を1枚に「棚田カード」第4弾を発行 農水省2024年4月18日
-
鳥インフル ブルガリアからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年4月18日
-
次世代へ繋がる循環型酪農・林業へ 三井住友フィナンシャルグループと協業 ホウライ2024年4月18日
-
国内最大級のドローン専門展示会「第9回JapanDrone2024」6月5日から開催2024年4月18日
-
吉田羊が情感たっぷりに 新CM「すごいよ パウダールウ」篇 エスビー食品2024年4月18日