果物の食べごろを予測する「coro-eye」 サトー2018年11月20日
(株)サトーは、果物の果肉の硬さを非破壊で測定し、好みに応じておいしく食べられる食べごろを科学的に予測する世界初のサービス「coro-eye(ころあい)」を開発した。
「coro-eye」は、今まで食べるまで分からなかった果物の食べごろを高精度で予測し、おいしい果物をおいしく食べられる安心感を消費者へ提供するサービスで、広島大学が技術特許を持つ硬度測定機で果物の果肉の硬さを測定する。
果物ごとに生産農家が付与した固有のID(QRコード)を読み取り、販売店が食べごろ情報を付加して消費者に提供、消費者は果物と同時に受け取る「食べごろガイド」で食べごろ予測を確認できる。また、専用サイトでは、生産農家の詳細情報や贈り主からのメッセージ、果物の切り方などの豆知識も得ることができ、贈り主へお礼のメッセージを送るなど双方向のやり取りも行うことができる。
導入の第1号店舗の高知県高知市の老舗果物店「くだものの山長(やまちょう)」店主の山本博志氏は、「果物のおいしさの指標として、糖度以外にも消費者ごとに好みの分かれる"硬さ"があるはずだと考えていました。『coro-eye』なら将来の硬さの見える化によって、お客さまの好みにあった食べごろを選択できます。これまでメロンやナシで実証実験を続けてきましたが、多くのお客さまから予測精度の高さへの評価や、安心感から贈答用にも最適との声をいただいています」と話した。
「coro-eye」は、12月から全国の青果店、スーパー、デパートなどの果物取扱い店舗や、直販を手掛ける生産農家への販売を開始する。贈答用の果物市場で売上の約5割を占める5品目(メロン・モモ・マンゴー・スイカ・ナシ)から開始し、将来的に8割の果物に対応する予定。
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